左藤義詮の発言 (内閣委員会)

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○左藤国務大臣 私どもは特定の仮想敵国ということは考えないのでありますが、日本がもし空襲を受けるならばどういうことになるか、どうしたらこれを防げるかということでありますが、先ほど申し上げましたように、大体マッハ二というものが人間の乗り得る最後の戦闘機と申しますか、一つの壁があるのではないか。それ以上のことをいろいろ考えれば切りがございませんが、一般的に航空機が高速になりますと、空気摩擦で機体内と外部の空気の温度差が非常に増大いたします。これに対処するためには機体材料の耐熱性の向上とか、機体の冷却方法とか、非常に困難な問題が生じてくるので、二マッハ程度が限度ではないか、かようにいわれておりますが、また高速、高々度における航空機のパイロットの操作についても、航空医学あるいは心理学上いろいろな困難が生じます。そういう点から考えまして、私どもはここ数年間に先ほど申し上げました機体材料の問題とか、乗る人のいろいろな問題というものがすっかり解決せられて、二マッハから非常に飛躍的な性能を有する有人機が実用化されるということは考えられない。こういうことで数年後にまたそうしたものを作ろうとしますると、今日からすでにこれに対する設計試作が始まっていなければならぬのでありますが、そういうことも各国ともないようでございます。そういう点から私どもといたしましては、二マッハ・クラスの性能を持っておれば、これに対処し得る。しかし一方におきましては、現用の戦闘機につきましても、各機種とも今後いろいう性能向上の努力を続けることは考えなくてはなりませんが、そういう点から申しますと、F11の方は今日でも世界第一級の性能を持っておりまするし、さらに先ほど申しました将来の可能な限りの性能向上ということについても、私どもがいろいろ研究いたしました他の機種に比べますと、世界各国のほかのものが進んでいきますれば、それに応じてこちらもまた性能を向上していく可能性もあるのではないかというような点から、私どもはこれを選んだ次第でございます。

発言情報

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発言者: 左藤義詮

speaker_id: 34679

日付: 1958-10-21

院: 衆議院

会議名: 内閣委員会