茜ケ久保重光の発言 (内閣委員会)

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○茜ケ久保委員 これはジラード事件のときもそうですが、日米両当局で調べます過程を通じていろいろな問題が出てくるのですが、われわれどう考えても、アメリカ人の日本人に対する蔑視感、日本人の命を非常に軽く見るというのですか、そういった感じがあるのです。それはジラード事件でも、ジョンソン基地でもそうですし、またその後起った運転手殺し、さらに三沢の問題等たくさんございますが、私どもこういった事件を扱いながら考えることは、日本の裁判にかけると非常に罪が軽いというのですか、ジラードのごときは、懲役二年の執行猶予三年ですか四年ですか、アメリカに帰ると無罪も同様ということでありますし、補償金も坂井なかさんは六十三万円ですか、そういうことが非常に痛感されるのです。ところがあのときアメリカ軍当局は全軍に布告を出して、そういったことをしてはならぬという指示が出ておったというのですけれども、また起っておる。ということは、冒頭に申し上げた日本人に対する蔑視感というか、私から言えばまるで犬ネコみたいな扱いをするということに基因するとしか思わざるを得ない。そうなりますと、殺された人たちがたくさんの補償金を取るからいいとか、あるいは加害者が重い刑に服するからいいというのではなくて、こういった問題は現在の日米行政協定の現存する限り、これはまだ今後も予想される問題ですが、これをなくするためには、日本側は相当強い態度と意思表示がなされなければ、やはり私は問題は残ると思う。そこで調達庁の担当大臣として左藤長官は、先ほど申しましたようにいろいろな意味で、私は少くともほかの大臣よりも、そういったことに対するヒューマニズムも常に持っていらっしゃって、そこでこういった問題が起る根源に対して相当強い態度で臨んでいただいて、今後こういった問題が起らぬように処置を講ずる必要があると思います。これはさかのぼれば日米行政協定の破棄とか徹底的な改定等のいろいろの問題を含んでおりますが、これに対して調達庁担当である大臣が遺憾の意を表するのは当然でありますが、何かあなたとしてこういう問題に対して善処する具体的なお考えがおありかどうか。ひいてはこれは私が指摘するまでもなく、行政協定の産物であるし、日米安保条約から生まれてくるものの問題ですが、今安保条約の改定等も話題に上っておりますし、これはやがて具体化するものでありますが、そういうことを機会に、行政協定の、日本がこのようにされるいろいろな問題を一つ解決する努力をされる、またそれを必要とされるお気持があるかどうか、この辺であなたもいい機会ですから御所見を承わっておきたいと思います。

発言情報

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発言者: 茜ケ久保重光

speaker_id: 24304

日付: 1958-10-21

院: 衆議院

会議名: 内閣委員会