左藤義詮の発言 (内閣委員会)
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○左藤国務大臣 米軍が駐留いたしますためにいろいろな問題が起りますことは、まことに遺憾でございます。特に全地球よりも重い、とうとい生命が犠牲にされますことは、何とも忍びがたいところでございまして、今回の問題につきましても政府といたしましては日米合同委員会において米側と十分折衝をいたし、今後十分注意いたすように——先方も非常に恐縮をいたしておるのでございますが、ただいま調達庁長官から補償等の問題について申し上げましたが、私は金高のことでないと思うのでございまして、こういうことを私は機会あるごとにヒューマニズムの立場から米軍に一つ十分徹底をいたすように今後とも努力いたしたいと思います。いろいろ米軍あるいは米政府の要人が参りまして儀礼的な訪問等も受けるのでありますが、そういう機会等にも、私は機会があるごとにこういうことを強調していきたい。占領当時に比べますれば、幹部の人々は戦争直後の殺伐な空気から見ますれば、日本に対して敬意というか、ほんとうに対等といいますか、人間的なそういう気持は非常に深くなっていると私は思うのでありますが、なおこれがたくさんな部隊でございますので、下々にまで徹底いたしまするよう私は機会があるごとにこの努力をいたしたい。そうして率直に申しますと、米軍の素質といいますか、遠いところへ来ているいろいろな事情もあると申しますか、なかなか困難もあると思うのでありますが、そういうことを米政府あるいは米軍の幹部からも十分徹底してもらうように、私ども機会があるごとに努力をしていきたい、かように存じております。
ただいま安保条約の改正問題もございますが、これは外務大臣の責任において今後努力いたすのでございますが、こういう中にも私どもといたしましては国民の被害を少くするように十分努力いたしたいと思いますが、安保条約そのものにつきましては、全面的にこれを廃棄するとか、従って行政協定を廃棄するとかいうことは、なかなかそう簡単には私どもただいまお答えいたすことはできないと思います。