平井義一の発言 (内閣委員会)
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○平井委員 私は自由民主党を代表いたしまして、本案に賛意を表せんとするものであります。
現在の憲法は占領下に制定せられたということは、日本国民のみならず、全世界の国民が知っておるのであります。当時憲法起草委員が、マッカーサー元帥によって泣く泣く受諾をされたということもわれわれは耳にしておるのであります。また昭和二十二年の憲法の実施に対しまして、当時、今はなくなっておられませんが、共産党の徳田球一氏が本会議におきまして、マッカーサーの作った、押しつけた憲法をどうして受諾したかと鋭く吉田内閣に迫ったことも、私の記憶に新しいところであります。また社会党の方々の中にも、この憲法はマッカーサー憲法である、これを受諾するとはけしからぬ、実施してはならぬという人もなきにしもあらずであったことは、私の記憶に新しいところでございます。そこで憲法調査会ができて、問題点を調査することは当然の使命であろうと私は考えておるのであります。社会党が誤解をされておるか曲解をされておるか知りませんけれども、憲法調査会というものは憲法改正を前提としてはおりません。これはあくまでも超党派的でなければならぬ。しかも全国民の立場から諸問題を検討していく、調査していくことは、国民として当然のことである。国民の意思によって作られた憲法ならば社会党さんの言う通りでございます。この調査会は、憲法記念日に運動会がやられたか、国民がみな善ぶか、あるいは日の丸を出さないか、こういうことも調査するのであります。いろいろな点から今日の憲法を国民が擁護しておるかどうか、あるいはどういう点が国民に喜ばれてないのか、こういう点も研究していく、これが私は調査会の使命であろうと思います。岸総理初め政府の当局のしばしば委員会その他で答弁をされておることで明瞭でございます。
この調査会が昨年制定されましてから、総会を開くことすでに十九回に及んでおります。その間憲法制定の経過に関していろいろ調査を進めておる。今日までは主として、この憲法は占領下において作られたので、国民の意思であったかないか、この制定の経過を中心として進められておる。また本年の一月からは小委員会を設けて、だんだん広く問題を取り扱って調査を続けておる。従いまして事務量がふえるということは当然でございます。そういう事情から、事務員をもう少しふやして事務の円滑化をはかるということは、これまた私は当然のことであると思います。そういう点から見まして、事務費も増額するということで、反対でございましょうけれども、本案の骨子というものは決してむちゃくちゃに人をふやすということではないのであります。事務量がふえるからこれに従って事務員をふやす、また憲法を改正するかどうか、そういう点を研究するのでございますから、社会党も国民の名において参加をしていただきたい、これを心から私はお願いするわけであります。従いまして、本案は適切妥当なものとわれわれは信じまして、賛成をする次第でございます。(拍手)