池田清志の発言 (社会労働委員会)
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○池田説明員 ただいま滝井委員から中央医療協議会委員の任命の問題につきましてお尋ねがございましたが、これはまことに大事な問題でございますので、厚生大臣が出席しまして御説明を申し上げるのが至当であると思いますけれども、厚生大臣は本日はスカルノ大統領を厚生施設を案内して回っておりますので、私がかわりましてお答え申し上げつることをお許しをいただきます。
中央医療協議会の委員が、昨年の六月でございましたか、半数が任期が満了いたしまして、その後空席になっておったわけであります。中央医療協議会は御承知のように社会保険におきまする大事な問題を審議していただく機関でありますから、一日も早くこれを充足いたしましてその活動をお願いしたいのは、やまやまであったわけであります。私ども厚生省といたしましては、前の橋本大臣を初め今の坂田大臣に至るまで、これが充足につきまして努力をして参った次第であります。そもそもこの委員の充足が思うように参りませんでしたところの経過をお話をするようにということでございますが、なお詳しくは事務当局が参りまして御説明申し上げた方がぴったりくると思いますけれども、私が存じております限りにおきましてお答えをさせていただきます。
この半数が任期満了する前におきまして、先ほどもお触れになりましたように医療報酬の甲表、乙表という問題がありまして、委員の中におきましてもそれぞれ意見を異にする方々があったわけであります。その委員を推薦していただいております母体の立場に至って考えますと、日本医師会の方々は乙表を、日本病院協会の方々は中表をということに話が進んで参ったわけであります。従いまして推薦団体であります日本病院協会と日本医師会との間におかれましても御意見が一致しないということにだんだんなって参ったようであります。そこでこの委員を充足するにつきましては、医師の利益を代表する団体の御推薦を得なければならないわけでありまして、私どもといたしましては日本医師会の方々にお願いを申し上げて委員を推薦することが最もよろしいことである、こういう根本的な考えのもとに努力して参った次第でございます。話はちょっと横道にそれますが、支払い基金の委員を任命するということが、昨年の八月二十五日にいたされたわけであります。これにおきましては日本医師会と日本病院協会と両方の方々が一緒に御相談をいただきまして、具体的に一致する方をお願いしたいということを両方に御相談申し上げましたところ、両方でこれに御一致をいただきまして具体的に一人の委員の方に両方が話をまとめられまして、これにつきましては厚生大臣と役所がいろいろ骨折りをいたしたことはもちろんでございますが、結果から申しますと、同一人間に一致いたしまして円満に支払い基金の委員の任命ができたという経過があります。中央医療協議会の委員におきましても、その両方の団体がお互いに意見を異にされることなく円満に一致していただきたいということで進んで参りましたことは先ほど来申し上げました通り。しかもまた日本と医師会にこの御推薦をお願いするということがよろしいということで、その方針で進んで参ったわけです。この際この委員といたしましては、現実に中表と乙表とありまする現在のことでありますから、この委員の構成において乙表の関係の方も甲表の関係の方もともにお出になっていただいた方がよろしかろうという考えのもとに、この委員の選考、推薦、御依頼に当りましてはそういう考えを基礎に進んで参ったわけであります。そういたしますと、先ほど申し上げましたように日本医師会の方々は乙表を、日本病院協会の方々は甲表をというのでありますから、これを日本医師会を通してやっていただくように努力をして参りました。その建前といたしまして、日本医師会の方々には、中表の方々をお選びいただくにつきましては日本病院協会の意見を尊重して進めていただきたいということをお願いを申し上げてきたわけであります。従いましてこのことは、表面におきまする推薦の問題といたしましては日本医師会が表面に出ることであり、日本病院協会の意見を尊重していただくということは日本医師会と日本病院協会との隠れたるお話し合いのことになって参るということで私どもは進めて参った次第であります。
〔委員長退席、八山委員長代理着席〕
この交渉に当りましては、両団体に対しまして厚生大臣や事務次官や局長等、それぞれその系統で交渉を数回にわたりいたしたわけであります。でありますから、その実際等はそれにタッチして参っていただきました大臣等が御説明する方が詳しいかと思いますので、私はこの辺でそのことは省略をさしていただきますが、どうしても日本医師会と病院協会との御意見が一致することができないという見通しに達して参ったわけでございます。ところが一方、中央医療協議会を開かなくちゃならないということが他の方の要請から現われて参りました。それは社会保険におきまして用いまする業剤の問題であります。パスとかストマイとか、そういうような問題を社会保険においてもっとよりよく用うるようにすることが療養上よろしいのだという結論も出て参り、このことを早く実施すべきであるということに考えが正至りまして、早く医療協議会を開きますために委員の任命を急いでやらなくちゃならない、こういうことになってはいました。そうなって参りましたのでありますけれども、一方推薦団体間における意見の一致を見ませんところから、とうとう最初の私ども厚生省の期待をそのまま実現することができませす、最悪の状態と申しましょうか、非常におもしろくない状態であるとは思いますけれども、やむを得ずして委員の委嘱をいたしたわけであります。それはすでに御承知のように、日本医師会に対しまして委員の一名を推薦して下さいということをお願い申し上げて、日本病院協会に対しまして一名の委員推薦をお願いする、こういうことをお願い申し上げました。その結果といたしまして、日本病院協会初め保険者あるいは被保険者の団体側におかれましてはそれぞれ委員の候補者の推薦がございまして、日本医師会からはいまだもってその推薦を得られない今日でありますので、推薦のありました方々につきましてのみ発令をいたしておる次第であります。