荒木正三郎の発言 (予算委員会)
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○荒木正三郎君 それではさらにお尋ねをいたします。昭和二十五年の一月二十五日の参議院における答弁において、吉田総理は、「武力がなくても自衛権は完全に、国家としては国家を護る力があると私は確信して疑わない」、こういう答弁をしておられます。武力がなくても国家を守ることができるのだ。先ほど岸総理は、他国から侵略をされた場合に、それを防ぐために実力が要るのだ、これは武力が要るのだということと同じ意味である、他国から侵略された場合には、これを守るために武力が必要なんだ、こういう見解であります。しかし、吉田政府のときには、武力がなくても国家を守ることができるのだ、こういう考え方を表明しておるわけであります。ここには私は非常に開きがあると思う。同じであるという解釈は、これは通らないと、こういうふうに思うのです。
さらに同様なことを言っております。「武力なしと難も自衛権はあるのだ。武力なき自衛権を私は、想像し得る」、こう言っている。武力のない自衛権というものは十分考えられる、こういうふうに答弁している。これは明らかに私は今の岸総理の答弁と食い違いがあると考えるのです。この点いかがでありましょうか。