笹森順造の発言 (予算委員会)
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○笹森順造君 私は日中関係につきまして、おもに総理並びに外相にお尋ねをいたしまして、さらにそののちに漁業問題について農林大臣にお尋ねをしたいと思います。
先般来、衆議院あるいは参議院におきまして、日中問題に関する質疑応答が行われておりまして、政府の答弁は、私からいたしましては、おおむね妥当適切であったと思っております。しかるところ、野党の質問者は必ずしもこれを納得しておらないというような印象も受けておるのであります。従いまして、この際それらの重要なる根本の諸点だけに触れて明確にしていただく必要があると感ずるわけでございます。
そこで第一に、このことに触れて申し上げたいことは、日本が昭和二十年の八月に敗戦となりまして、中国においては、日本軍は当時の蒋介石政権によって武装の解除を行なわれておることは御承知の通りであります。そうして昭和二十七年に日本の政府は中華民国との間に平和条約を締結しておるわけであります。そういたしまして、蒋政権と平和条約を締結いたしましたことをもって、日本の政府は全中国との戦争状態が終了したことを宣言しておるのであります。従いまして、日本といたしましては全中国のどことも、その以後に戦争状態はないものと判断をしているのは、これは吉田内閣以来の日本の建前だと信じております。この点を岸総理はどう御判断になっておるか、まずお尋ねをいたしたいと思います。