笹森順造の発言 (予算委員会)
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○笹森順造君 中国の張爰若と日本社会党の淺沼稻次郎両氏の間の共同コミュニケにおきまして、その一節に「直ちに正式かつ全面的に国交回復問題について交渉を行う段階に入るべきであると確認した。」とございます。私はここに大きな疑問を持つのであります。なぜならば、私から言わせますると、国交回復ということはこれは不適当な言葉であると思う。なぜならば、先ほど来ここでお話がございましたように、そのできた勢力は後にできた勢力であって、戦争前にあった国と戦争したために国交が断絶したならば、回復ということが言われましょう。しかしながら、戦争後にできた国がみずから国交を回復するのだというような言葉を用いまする思想の根底に、私どもは多くの疑問を持たなければならぬのであります。従いまして、これは新しくそういう国と国交を結ぶのである、新しく条約を結ぶのである、こういう観念ならば、私は一応の理論的なそこに考え方の条理が一貫すると思うのでございます。そこで、日本が自主的に判断をいたしまして、それを一つの国として認め、尊重して条約を結ぶかいなかということを決すべきである。今後そういう問題が起っても、「国交の回復」という言葉を中共でも申し、あるいはまた野党が申しまするならば、これは条理に反するものだと私には判断されまするが、いかがでありましょうか。岸総理のお考えを伺いたいと思います。