笹森順造の発言 (予算委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○笹森順造君 その次の問題として取り扱われておりまするものは、二つの中国を作る陰謀に参加してはならないということでございます。これは先ほど来も話のありましたように、まことに条理の合わない、歴史のこまをはずしたこれはものの言い方であろうかと考えられます。すなわち、戦争の終りました当時の相手の中国の国権は蒋介石政府であり、引き続き平和条約を締結した後のその相手は蒋介石政府であり、これと今までそのまま国交がかわされておるのである。ところがそれを認めておることが、これは敵視政策であるということであるならば、歴史の事実を無視したものとこれは考えなければならない。こういう意味において、将来どういう工合に国際の情勢が変っていく、あるいは中共と台湾政府との状況が推移するかということは、これは歴史が決定することであって、その責任を日本に持ってき、しかもまた特に岸政権が、かるがゆえに敵視政策をとっているのだということの判断が非常な論理の矛盾であると私には考えられる。このことを日本の野党が一緒になって、それと力をあわせてこれを押し進めようということは、私としてはこれは日本の歴史の上からも、あるいは国際信義の過程からいっても容易に承服することはできない。でありまするから、いずれにしてもこれが向うの言うような二つの中国を作る陰謀であるというようなことのその理論の条理が不徹底であり、しかもまた、それがむしろ私から言えば間違った議論であるとさえ考えられるのでございますが、これについての岸総理のお考えをもう一回明確にしていただきたいと思います。

発言情報

speech_id: 103115261X01919590331_015

発言者: 笹森順造

speaker_id: 7101

日付: 1959-03-31

院: 参議院

会議名: 予算委員会