笹森順造の発言 (予算委員会)
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○笹森順造君 共同コミュニケの第三とでも申しましょうか、日中両国の正常関係の回復を妨げず、それ相応の措置をとれということが言われておるようであります。これはいろいろな内容のある、含みのある言葉のように察せられるのでありまするが、国連との関係のごときも、その中の重要な一つであろうと思います。つまり国交をそこに新たに結ぶことであるとか、あるいは国連加入に関して日本がどういう態度をとるべきかというようなことなぞは、将来の問題にすべきことかと思います。しかし現に日本が国連に入りましたときに、国連自体が中共に対してとっておった態度というものを、日本が国連に加入したがゆえに日本の考えによって変えられたことはないと私は信じております。従いまして、国連において中共に対しておりまするところの態度それ自体が、つまり日本の責任として中共が満足しないものを日本に向けてくるということは、私はこれは非常な迷惑な話だと考えております。つまり、もっと明確に申しまするならば、中共は侵略の国であるというようなことがあの朝鮮の南北戦争時代から言われておったわけであります。そういう態度が国連の一面の考え方になってなかなか中共の承認ということはむずかしくなっている。ただそれを、日本が敵視しているから——そういう工合に責任をそこに負わせているということは迷惑千万であって、国連が漸次歴史の過程に従って、あるいはまた中共の態度がいろいろと変ってくる推移において実績を示すことによって、そういうことが過去のことであって、喜んで国連に加入せしめられるという、そういう国際の世論が起ったというような場合には、これは当然いろいろとまた情勢が変ってくるでありましょう。この国連のそういう原則的なことを日本が同調しておるということが、これが敵視政策というなら、これも迷惑な話、こういうことを私は考えておりまするが、この点について、岸総理はどうお考えになるか、お尋ねしたいと思います。