瓜生順良の発言 (予算委員会第一分科会)

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○政府委員(瓜生順良君) 両陛下のお住居の関係でございますが、現在お住居の御文庫の改造をやっているということはございませんので、数年前に改造されまして、そのままでございます。現在は別に改造中でもございません。なおこのお住居のところが湿気が多くて云々という新聞の記事もございましたのですが、このお住居のところの空気の模様、湿気の模様、これは常に調査をいたしておりまするが、現在のところでは湿度は普通の市内と同じなので、特に悪いということではございません。それから、ほこりなんかの関係は、これは麹町あたりのいろいろな、保健所で毎年ずっと、毎月のように調査をいたしておりまするけれども、御文庫の屋上にもそういうような設備をしまして、空気のよごれ工合を調査いたしておりまするが、その指数が御文庫のところで一〇ぐらいで、麹町のところが二一ぐらい。ずっと向島とかああいうところはずっと悪いのでございまするが、一〇といいますと東京都内ではちょうど石神井と同じでございます。青梅が八ですから、青梅よりは悪い。しかし特に世間でお考えほどは悪くはないのでございます。そこの湿気の点でいろいろ言われますのは、数年前に、御文庫を改造いたしまする前に湿気が多かった。これは戦時中大急ぎで作られた建物で、一トンの爆弾が落ちてきても通らないようにというくらいな、がんじょうを主といたしました鉄筋コンクリートの建物で、その際に冬なんか雪にまじった砂利を使ってそのまま大急ぎで作ったというので、数年前に御文庫を改造されましたときには、御文庫の壁に穴をあけますと、そこから水が出てきて、それがドラムカンに何ばいかあった。そのころは非常に湿気が多かった。それを改造して、そうしてなおエア・コンデイション——地階のところに空気調節をします機械設備を置きまして、湿度、それから温度について、御健康にふさわしいものを、エア・コンディションでこの室内に送るということになっておりますから、現在のところでは、普通の方のお住居のところよりもずっと状況はよろしいと思っております。特に悪いというのではないのでございます。ただ戦時中にそういうふうに大急ぎで作った建物であり、がんじょうではありますけれども、まあ少しくぶこつのような建物でございまするし、部屋の余裕もそうございませんから、どなたかおいでになってお泊りになるというふうな余裕がなかったり、そういうことになっております。やはりだんだん一般の住居事情がよくなってきておりますので、お住居として、何とかもっとお住居らしい、もっとお住居にふさわしいものを作ったらどうかということをいろいろ考えられて、そのことと、それから一方、公けの活動をなさいます宮殿、これは現在の宮内庁の三階が仮宮殿になっておりまするが、普通の事務室をちょっと模様がえした程度ですから、外国の国賓なんか見えまするとはずかしい点もありますし、その公けの活動をなさる宮殿、そういうものをそろそろ作ることを計画すべきじゃないかというので、二年前から宮殿造営調査費というものを予算で組んでいただきまして、調査を進めて参ったのであります。で、再来年度はこの宮殿造営調査費はないのであります。三十五年度は、いろいろ調査いたしましたその結果を、皇居造営審議会というこの諮問機関、総理大臣の諮問に応じて宮殿造営、皇居造営に関する重要事項を審議する皇居造営審議会というものに、そういうような草案をかけまして、皆さんで相談していただいて、意見を出していただいて、それから今度具体的な計画にかかりたい。ですから、三十五年度は皇居造営審議会で各界の有識者の方にお集まり願って、御意見を聞いて、検討するのです。それが済んで、今度具体的にとりかかるというふうに現在は考えておる次第であります。

発言情報

speech_id: 103115266X00119590323_022

発言者: 瓜生順良

speaker_id: 21914

日付: 1959-03-23

院: 参議院

会議名: 予算委員会第一分科会