佐藤榮作の発言 (風水害対策特別委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○国務大臣(佐藤榮作君) ただいま栗山委員のお尋ねの点でございますが、私どもこれが明確にできますなら、大へん事態の審議に役立つことだと思っております。そういう意味で作業をいろいろ進めております。進めておりますが、まだなかなか全地域については、まとまっておらないのでございます。その点をまことに遺憾に存じます。しかして今お手元に配付いたしてあります資料は、公共土木施設特例法地域指定基準該当率というものを、お手元に差し上げているかと思います。これは衆議院の予算委員会で要求がございまして、予算委員会に提出をした資料でございまして、あるいはまだこちらの方に参っておらないかと思いますが、事務当局に聞きますと、お配りしたようだと思いましたので、今取り上げたようなわけでございますが、まだお配りしていないようでございますから、これをお配りいたしました上で、これについて御説明いたした方がいいと思います。
ただいま私どもが取りまとめ得たものは五県、五つの県につきまして、その五つの県もこれは具体的な名前を申し上げないで、A、B、C、D、Eという県にいたしておりますが、かようにいたしておりますことは、おそらく各府県とも、自分のところはどういうようになっているかということで、非常に深い関心を持っておられることだと思いますし、一応この調査そのものにいたしましても、私ども正確は期しておりますが、まだ実情を十分把握できない部分もございますので、一応お預かりして、A、B、C、D、Eというような方法で表わしておりますが、この五つの県だけを早急に取りまとめましたところで申しますと、府県工事については大体該当率が六七・八%ぐらいになるのではないか、あるいは六七・九になるか、その辺じゃないだろうか、かように考えます。そうして市町村工事におきましては、これは六八%ということでございます。まあ大体これを市町村工事と府県工事を合算いたしてみますと、金額の相違等があるから率は変わって参りますが、大体率といたしましては六七・九ぐらいになるのじゃないか、これが公共土木についての見方であります。
次に同じような五つの県で、大体農地についてこれを検討してみますと、農地、農業用施設については、大体の見通しですが、七一・三%くらいになりはしないか。林道につきましては六八・八くらいだろう。林道と農地、農業用施設、それを合計いたしますと七一・一、こういうような一応の見込みが出るのであります。しかし、これはいずれこの表をお手元に差し上げました場合にあわせてよく見ていただきたいのは、その下の欄外に註と書きまして、未定部分、これからなお増減ある部分が残っておりますから、その点を、お配りいたしました上は、一つ十分御検討いただきたいと思います。ただいま申し上げるように、非常に申しわけなく、正確な該当率なりあるいは該当地域なりをお示しすることができませんで、非常に残念に思う次第でありますが、この点は御了承いただきたいと思います。こういうことになりますと、あるいは重ねてお尋ねがあるのではないかと思いますが、当初、私どもが大体予定いたしましたのは六割程度ではないだろうか、こういうことで大体の予算を組んだということを、たびたび御説明いたしております。そこで、ただいま御説明申し上げるように、率がその六割の一割、まあ六六、七になるとかあるいはものによりましては一割以上、七割をこすとか、こういうことになりますと、予算がそれでまかなえるか、こういう問題があろうかと思いますが、今回の予算編成は、私どもも非常に当初からこの点に苦心をいたしたのでありまして、と申しますのは、この災害対策の臨時国会は早急に開かなければいかない。また予算も早急に計上いたしまして、地方の方々に不安のないようにしなければいけない、こういうことで全地域についての査定終了前に予算を編成をいたしました。今日もなおまだ締め切りはできたが、水が引かないというような地域がございます。そういうような状態で、実地調査のおくれておる面がございます。そこで、本費に計上する分とさらに予備費に計上する分、あるいは今後の設計等によりましてさらに債務負担行為でまかない得るような道を開く。在来、年度当初に予定いたしました予備費のうちから七十億以上も使って参りましたが、それでもなおかっただいま申し上げるように、本費なりあるいは予備費なりあるいは債務負担行為なりというような部分でまかなう、こういうようなことを実は考えて参っておりますので、ただいまのところ、この程度の変更——率をどうかすることによりましては、何とか計画をした範囲内でこれがまかなえるのではないか、かように考えております。しかし、何とかまかなえると申しまして、その予算の方を先にきめて、その中へ無理やりに工事費を押え込むつもりではないか、こういうような疑問があろうかと思いますが、そういうような悪質な考え方は毛頭いたしておりません。この災害事実はすでに発生いたしたのでありまして、今日これを減らしようもございませんが、またふやしようもない。今日までの災害そのものにつきましては、十分事実をそのまま認識をいたしまして、これに対しては基本的に来年の作付に間に合うように、また、来年の台風時期までには一応の格好がつくように、こういうことを実は念頭に置いて予算を組んでおるわけでございます。もちろん本年度内だけの予算でただいま申す目標に達成するとは思いませんが、もう本年はこの三月末で終わるのでありますから、引き続いて通常国会に提案いたします災害復旧費等によりまして、来年度の四、五、六、こういうような三カ月内にさらに工事を進捗させて、いわゆる作付にはとにかく何とかして間に合わせたいし、また、台風襲来前には河川等一応の形を整えたい、かように実は念願しておる次第でございます。