佐藤榮作の発言 (本会議)
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○国務大臣(佐藤榮作君) ただいま次期戦闘機決定についての防衛計画との関係のお尋ねがございました。ただいま防衛庁長官からお答えいたしましたように、今回の次期戦闘機決定は、申すまでもなく三十二年六月に決定いたしました第一次計画の残部の問題でございます。いわゆる第二次計画と申しますものは、防衛庁内において検討されておるものが、ただいま長官からの説明でもあるやに伺いますが、まだ大蔵当局との交渉を持っておりませんし、また国防会議にもかかっておりません。従いまして、次期戦闘機の問題は第一次計画の残部の問題だと、かように御了承いただきたいと思います。予算編成にあたりまして、いかにこれを取り扱うかという問題でございますが、もともと防衛計画そのものは、わが国財政力とにらみ合わせ、経済力とにらみ合わせまして漸増の方針でございます。ことに最近のような台風を受けておるこの際でございますので、来年度の防衛費の予算を激増するような考えはもちろん持っておりません。
ガリオア、イロアの返済の問題についての交渉の経過並びにその後の見通しをお尋ねでございました。一九五一年になされたヴォルヒーズ陸軍次官の発言などを引用されて、その交渉の経過並びに見通しについてのお尋ねでございましたが、終戦処理費あるいは軍事援助、これと、いわゆるガリオア、イロアのような経済援助とは性質の違うものでございまして、これは別途に私どもとしては取り扱うつもりでございます。このガリオア、イロアの基本的な考え方につきましては、わが国政府は、長い間、これをわが国の債務と心得ると、かような基本的な態度に立ってこの問題を取り扱って参っておるのでありまして、今日このガリオア、イロアの総額はまだ決定されておりません。過去におきまして、いろいろの資料等からいろいろな説が出ておりますが、大体金額といたしましては二十億前後の金額ではないかと、かように考えます。しかし、このガリオア、イロアの問題を取り上げるといたしますならば、当然日米間におきまして、その基本的な総額を十分協議の上、約得のいくところで決定すること、これが一つの重大なポイントであります。同時にまた弁済方法等につきましても、十分私どもの立場において、私どもの主張すべきことを主張したい、かように考えておりますが、ただいままでのところ具体的交渉には入っておりません。この一事を御披露いたしておきます。(拍手)
〔国務大臣池田勇人君登壇、拍手〕