藤山愛一郎の発言 (本会議)
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○国務大臣(藤山愛一郎君) ただいま名称の点について総理から御答弁がございましたが、それに関連して、私の新聞談話等が引用されておりますので申し上げたいと思いますが、むろん、今回のこの交渉にあたりまして、日本の負うべき義務というものは主として基地だということを当時申したわけであります。アメリカのいわゆる防衛の義務に関して基地だ、そういう意味からいいまして、新聞紙上等で、基地協定的な性格が多分にあるということも書かれたことは事実でございます。今回の条約は、総理が先ほど言われましたように、相互の協力の立場をもってこれを運営していくことになります。従ってできるだけ適当な名称をつけることの必要であることは当然でありまして、われわれとしては内容にふさわしいような名称を最終的にむろんつけて参りたいと存じております。
それから、この事前協議、配備、装備及び作戦の点を交換公文に落としたのは、どういうわけかということでありますが、これは条約交渉の通例として、あるいは条約締結の通例として、交換公文に落としたとか、あるいは交換公文の方が条約よりも低いとかということは国際慣例上ございません。先ほど申し上げましたように、本条約中に諸般の協議が包括的に書かれております。従ってその中から、特に配備、装備なりあるいは作戦なりのものを摘出いたしましてそういう特殊のものを交換公文にするのは、条約交渉上の通例でございまして、決してこれはそういう落としたという意味ではございません。これは正直な答弁でございます。
なお、啓発活動その他について十分にやらなければいけないじゃないかということは、もう言うまでもなく当然でございまして、この条約改正をいたしますにあたりまして、国民の諸君が十分条約改正の本質を理解してもらいますことは必要であり、それによって国論の統一が期せられていくことでありますから、われわれといたしましては、できるだけ条約の内容を各方面に周知させることに努力して参りたいと思います。むろん今日まで、この種の大きな条約をやりますことでありますから、党内にいろいろな意見がそれぞれ人によってあったことは当然でございましょう。しかしながら、今日では統一されて、そうして党の方針もきまって、最終的決定に進んでおるわけでございます。(拍手)
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