岸信介の発言 (本会議)
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○国務大臣(岸信介君) お答えいたします。
フルシチョフ、アイゼンハワー大統領の共同声明によりまして、米ソ両国の首脳部が、将来懸案の事項を力で解決するということでなくて、話し合いで、交渉によって解決しようということが声明されておるというこの情勢、すなわち、国際間におけるいろいろな問題の解決を、力を現実に使用することなく、話し合いで解決しようということは、非常にけっこうなことであり、望ましいことであり、これを推進していくようにわれわれも努力をしなければならぬことは言うを待たないことは、しばしば申し上げておるところであります。しかしながら、それと、この安保条約の問題、安保体制の問題とは、私は、すぐそれだから安保体制をやめろという議論には決してならないと思うのであります。現在この世界の大勢は、東西両陣営とも集団的安全保障の体制というものをゆるめるようなところまでは現実にいっておらないので、これはよく御承知の通りでありまして、現在あるところの安保条約を堅持して、これの最初から不合理な点が多々あるのを合理的に直そうという考えであります。
憲法との関係につきましては、しばしばいろいろな事項につきましてわれわれが申しております通り、憲法とこの条約とが違反するものではないという確信のもとに交渉を進めております。(拍手)
〔国務大臣藤山愛一郎君登壇、拍手〕