門司亮の発言 (地方行政委員会)

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○門司委員 どうもそういう抽象的な御答弁ではあまり承服ができません。国も困っているというけれども、実際に国が困っておるなら、われわれもそうめくらではないはずですから、国が困っておるかおらぬかぐらいはわかる。地方の困り方の方が大きい。同時に、認識を新たにしてもらわなければならぬことは、地方、地方と言いますが、地方の大部分は、財源の割合からいけば、三分の一以上は事実上国の仕事をやっておる。国の仕事をやって、国の企画をいかに全うするかということで地方は苦労しておるわけです。その上に地方独自の与えられた仕事もありますから、これもやらなければならぬ。そこで問題になるのは、国の方からくる仕事だけは、やや補助金や何かの関係でやりやすいということもありますからやりますが、地方の国有の仕事はほとんどできないということなんですね、実際問題として。もし大臣がそういうお考えなら、この間から私は大蔵省に要求しておるのですが、大蔵省は一向出してくれないから、大臣に要求しておいた方がいいと思いますが、大蔵省の考える行政水準とは一体どういうものか、地方自治体のあり方は一体どういうものか。たとえば学校にしても、私は不正常教育をなくすというのが教育のあり方だと思うが、それにどのくらい財源が要るか。道路にしても、今日の産業経済に十分に役立つような道路が必要じゃないか、それには県道の拡幅も考えなければならぬのじゃないか、犬が通るからケン道でよろしいなんというのは笑い話であるが、ほとんどの地方にそういうものが多いのじゃないか。中央道その他が一生懸命に考えられて、国の仕事の骨だけは考えられるが、それに接続する地方の道路が満足でなければ、これは道路行政としても一貫性を欠いておるのじゃないか、そういうようなものをずっと積み上げていく。それから今お話しになりましたような、たとえば林道も、木橋だとか土橋では役に立たない。トラックはずっと大きくなっている。こういう運輸交通の関係からいきましても、道路行政をどうするか、どういうものがあるべき姿か。あるいは水道にしても、あるいは工業用水にしても、あるいは下水にしても、そういう地方の公共団体がやるべき仕事がたくさんあるのです。これらのあるべき姿というものはどの程度に大蔵省は考えておるのか。その資料を私は大臣に要求しておきますが、この資料が出なければ、私はこの法案を通すまいと思っておる。そうでないと、どう考えてもこういう法案をむやみに通しておると、それでよかったということになれば、しり抜けになって工合が悪いけれども、大蔵省の諸君に幾ら要求しても、大蔵省がいう行政水準のあるべき姿というものを一向出さない。出さないでおいて、理屈だけ言って金を出さないということは、いんごうな高利貸しよりももっと悪い。やはり筋の通ったものを一つ大蔵省で出してもらいたい。自治庁は自治庁で出すことがいいですよ。真剣にそれをしてもらいませんと、実際地方の自治体の行政水準というものは非常に低いんです。これがどれだけわが国の産業経済を阻害しているか。ことに農村に行ってごらんなさい。最近は、昔のように肥たごをかついでいるのがなくって、三輪車のようなものを使わなければやれない。こういう事態でも、農道は依然として昔のままである、あるいは市町村道は依然として昔のままであるというようなことでは、地方の行政というのは実際追っつかないんです。こういうことがありますから、きょうは大臣、時間があまりないそうですから、私一人でしゃべっているわけにはいきませんが、大臣、一つ地方の行政水準のあるべき姿というものを出してもらいたい。もしこれが出なければ、私の方で少しものの考え方もあります。この委員会ではこれは始終議論になっている。年百年じゅう議論しても、大蔵省が出していないからけじめがつかない。納得のいく行政水準の姿というものを出してもらいたい。それに到達するには五カ年計画でどのくらい金が要るか、十カ年計画でどのくらいの金が要るかというわれわれの納得できる線を示してもらいたい。これはできますか。

発言情報

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発言者: 門司亮

speaker_id: 34525

日付: 1960-04-05

院: 衆議院

会議名: 地方行政委員会