栗山良夫の発言 (商工委員会)
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○栗山良夫君 年々非常に出版物あるいはフィルム等による日本の海外紹介が計画的に進められておるということを聞きましたし、また過日若干のフィルムを実地にわれわれ見せてもらいまして、まあ大へんけっこうであるとは思います。映画そのものも割合によくできておったという皆さんの御批評のようですが、私は機会を失して全部はちょっと拝見できなかったのですが、けっこうと思います。そういうことは別にしまして、もう一つお伺いをいたしておかなければならぬことは、やはり各国とも日本を理解してくれる、また理解をしてもらわなければならぬ一番大事な国民層はどこかというと、やはり今学校で勉強している諸君ですね。次の世代をになっていくそういう青少年諸君に日本というものをほんとうによくわかってもらわなければ困る。これは日本でも同じことだと思います。アメリカなり、ヨーロッパ各国のほんとうのことを日本の学生によく知らせておかなければならぬ。そういう建前からすると、去年だったと思いますが、東京の百貨店で、外務省はだいぶ痛かったと思うのですが、世界各国の教科書を並べて、明治時代の人力車の絵や、富士山の絵、そういったようなきわめて幼稚な日本の紹介のようなものが今日なお諸外国の教科書に日本の紹介として載っておるということが、だいぶ批判的な世論を受けながら、展示されたことを御記憶だと思います。これこそ急速に外務省の力をもって諸外国の文部省と交渉せられて、近代日本というものが教科書に載るように努力せられなければならぬと思う。そういうことはまだできていないですかどうか。