山田節男の発言 (逓信委員会)

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○山田節男君 なぜ私こういうことを申し上げるかというと、過日の本会議におけるカラーテレビジョンに関する緊急質問以来の郵政大臣の御答弁から察すると、これは一電電公社に関する法案よりも、もうカラーテレビジョンの方を重視しておられるということは、もうその御答弁によってわかるのです。われわれ何もこの両法案——NHKの予算なり、あるいは電電公社に関する暫定措置法案等を、これを私は両天びんにかけるわけじゃないんですけれども、郵政大臣の今の御答弁から察すると、他のNHKの予算とか、あるいは電電公社の法案がどうなろうとも、それよりもカラーテレビジョンが重要なんだ——なぜ私はそういうことを申し上げるかというと、過日の十七日の、私が大臣に対する質問の際にお願いしたことについて、慎重にやるというようなことを言われておいて、翌日はそれを実行する。こういうような信義、ただ信義を裏切ったという道義的な問題だけじゃないと私は思う。察するに、郵政大臣としては、カラーテレビジョンを、一電電公社の法案よりも重要視されておるんだ、こう私は察するのですね。で、これは私は、察するところ、郵政大臣の腹としては、法案は犠牲にしても、NHKの予算は本審査を得なくても、カラーテレビジョンを重視するというような一とじゃないかと思う。そうでないことを表明するんだったら、一郵政大臣の権限で、電波監理審議会に対する諮問なんかを撤回すべきです。撤回した上で、一応正常な、正規の道に戻して、この法案をお願いします——この間のようにカラーテレビはそのままやります。この法案もよろしくお願いしますと言って、この委員会の失笑を買ったじゃないですか。そういうような筋道の通らぬようなことをしておいて、委員長の私は権威として、そういう議事の進行をして、悪例を残してはいかぬと思うのです。私は、委員長としても理事としても、この点は私はおわかり願うと思うのです。ですから、そういったような両天びんにかけるというようなことじゃなくして、そういうカラーテレビジョンに対する重要性を十分認識されないで、まるで気違い馬車のごとく独走しようというようなやり方は、あまり国会の審議を無視したものじゃないか。ですから、事は根本問題にさかのぼっての私はお願いであって、この一法案を、大臣が無視してもいいというような法案を、ここでなぜ審議をしなくちゃならぬか。その一歩手前に、われわれは根本的に考える問題が、われわれ参議院議員として負わされているのじゃないか、こういうことを申し上げるのであって、筋道を立てていただかぬと、結果的に見れば、やはり与党が多数であるから無理だろうということであろうけれども、とにかくこの法律を急ぐのだと、これじゃ参議院のわれわれの職責を否定するものであって、非常に私は残念です。この点を、私は委員長も理事も十分お考えになっての上だろうと思いますけれども、結果から見ると、私はそういうように考えざるを得ない。そういたしますと、この点を大臣がはっきりするならば、この法案は二日や三日で上げられるのです。十分御審議を願えれば、それはわれわれは多少の時間を超過いたしましても、十分これが審議については、われわれは協力するつもりでおりますけれども、そういう態度に対して、それに報いるにもってして、われわれの信義を裏切るようなことをして、それでわれわれ政府がやるのだからしようがないというような、そういう立法者として権威のないことは、これはすべきではないと思う。ですから、どうか一つ委員長なり、あるいは理事の皆さんが、この問題を、重要な問題ですから、まず一応もう一度御検討願って、その現状をお計らい願った上で、審議を始めていただきたい。

発言情報

speech_id: 103414816X00919600325_008

発言者: 山田節男

speaker_id: 17379

日付: 1960-03-25

院: 参議院

会議名: 逓信委員会