杉原荒太の発言 (日米安全保障条約等特別委員会)

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○杉原荒太君 次に新条約の政治条項と冷戦戦略との関係についてお尋ねいたします。
 新条約には、民主主義体制の擁護を主眼とする政治条項が規定されております。さきに触れましたように、共産側は強大なる軍事力を背景として、軍事的手段以外の心理戦その他多種多様の闘争方式を組み合わせて、その政略目標を達成するため、活発なる工作を展開しております。しかも、軍事的手段の直接の使用が軽々にできない情勢になってきておるだけに、軍事的手段以外の手段による冷戦戦略が、今後ますます熾烈化していく趨勢にあるものと思う。しかもわが国の実情は、政治目的を異にする国内政治勢力の対立抗争が激しくなり、二つの日本に分かれているとすら言われておるような状態になってきておる。まさに外部からの冷戦戦略目標としての条件を備えていると申さなければなりません。しかるに、わが国の現状は、このような情勢に対し、あまりにも無防備の状態にあるのではないか。このままに放置すれば、憂うべき事態に立ち至るおそれはないか。これに対し政府は、今後いかなる方針をもって望まんとするのであるか。また米国との関係においても政治条項を生かすため、米国側の深甚なる考慮を求める必要のある部面もあるのではないか、これらの点に関し、政府はどう考えておられるか、お尋ねいたします。

発言情報

speech_id: 103414961X00319600608_020

発言者: 杉原荒太

speaker_id: 25319

日付: 1960-06-08

院: 参議院

会議名: 日米安全保障条約等特別委員会