永野護の発言 (日米安全保障条約等特別委員会)

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○永野護君 私の質問と申しますか、希望と申しますかは、大体以上で尽きたのでありますが、繰り返して申しますけれども、日本の一日も早き自主独立に進むべき道を考えるために、ぜひ日米協力したそういう経済目的を達成するための委員会を作ることに、この上ともの御努力をしていただきたいことを繰り返して申します。私は、私自身の経験といろんな計画から見まして、このAA地域における資源開発をすることによって、現在アメリカから受けておりますような援助は受けなくても成り立つような経済の達成には、やはりどうしても十年かかる、こう考えておるのであります。たまたまこの条約が十年ということになっておりますので、その意味におきまして、私はこの十年ぐらいはぜひ引き続きめんどうを見てもらいたいと、こう考えておるのでありまして、この十年の期間の問題が長いとか短いとかいう議論がありますが、私は経済面から見ましても、この十年はぜひ必要だと、こう考えておるのであります。
 それからもう一つ、これも非常な老婆心でありますけれども、中立論を言う人に私会っていろいろ聞いているうちに、二つの違ったグループがあると思うのであります。一つは、今の現実の日本の経済生活が非常に恵まれておるのに目がくらんで、日本はやっていけるんだ、やっていけるんであるから、まあなるたけあぶない橋を渡らぬ方がいいというような意味における中立論と、もう一つは、日本がやっていけないということは十二分に承知をしておるのであります。どこかの世話にならなければ日本は生きていけないということは知りつつ、なお中立論を言ってアメリカは帰ってもらってくれというのは、取りもなおさずアメリカから切り離しますと、日本の経済は立ち行かぬという現実が出て参りますから、そうしますと、本音を吐いて、それでは一つソ連と結ぼうじゃないか、中共とどうとかという、その切り札を出す前提としての中立論とがあることを痛感いたしておるのであります。従いまして、どちらにいたしましてもこの中立論というものぐらい危険なものはないと、こう私は考えておるのであります。
 以上、はなはだまとまらぬ話でございましたけれども、これをもちまして終わります。

発言情報

speech_id: 103414961X00519600610_016

発言者: 永野護

speaker_id: 17914

日付: 1960-06-10

院: 参議院

会議名: 日米安全保障条約等特別委員会