赤城宗徳の発言 (日米安全保障条約等特別委員会)

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○国務大臣(赤城宗徳君) お話のように、雪解けという言葉だけで雪が解けるというような世界情勢でもなし、また極東の情勢でないことは、お話の通りでございます。従って、世界的に見ましても、あるいは日本の立場等を見ましても、理想的な姿ではありません。不自然な形ではありますが、やはり力の均衡という形で日本の安全あるいは世界の平和を保っていかなければならないのが、これは残念ながら現状であると思います。そういうような立場に立って、戦争を抑制し、日本の正和と安全を守る、こういう立場から見まして、戦争を好むものではありませんが、侵略がある場合に、これに対抗するという場合に、日本の自衛力だけでは足らないことも、御指摘の通りでございます。というのは、今お話しのように、日本の周辺におきましても、日本にだけ対抗するということではなかろうと思いますが、強大なる軍備を持って極東に共産国家群が位置を占めております。なおその上に、この間の、今お話しのようなU2事件につきましても、六月の初旬でありましたか、ソ連のマリノフスキー国防相が、こういう領空侵犯があれば、直ちにその基地を爆撃し、またそのロケットの爆撃については、ロケットの総司令官にどのロケットを使うかということを命じてあると、こういうようなこと。あるいは、フルシチョフ首相も記者会見でそういうことを述べています。これは、アメリカに対して報復爆撃することは言っておりませんが、基地に対してということであります。また、昨日外務大臣が御答弁申し上げましたように、そういうことはないということを日本に保証しておりますけれども、しかし、そういうことが万一あったといたしましても、国際法的に言えば、その基地を爆撃するというようなことは許されていることではないと思います。にもかかわらず、そういうことを言明しておるということは、やはりソ連が日本を爆撃するということがなくても、日本に対する心理戦といいますか、この心理戦の非常な強い要素として働きかけておる、そういうことが日本の国内情勢にも反映しておると私は考えます。そういうような情勢、あるいはまた極東における軍備の配置等につきまして、概括的には昨日申し上げました。しかし、今御指摘のように、各国の軍備あるいは配置等は、極度に機密になっておりますので、正確なことは申し上げられませんが、諸情報、諸資料等によって昨日申し上げた次第でございます。しからば本日は、国後、択捉とか、あるいは樺太とか、こういう日本の近接した地域にどういうふうな配備をされておるかということでございます。その点につきまして、私の力でも資料は持っております。でありますので、その点につきましてお話し申し上げる限度につきましては、防衛局長から御答弁申し上げます。

発言情報

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発言者: 赤城宗徳

speaker_id: 5392

日付: 1960-06-11

院: 参議院

会議名: 日米安全保障条約等特別委員会