岸信介の発言 (日米安全保障条約等特別委員会)

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○国務大臣(岸信介君) ただいま木村委員の御所見に対しましては、政府としても全然所見を同じくするものでございます。徳に日本の置かれておる国際的の地位を考えてみまして、また東西両陣営の対立の間におきまして、国際共産主義の考え方というものを思いますときに、その自由主義と平和を唱えておる日本、これは憲法においても、また人類の真の平和と幸福の根源であるところのこの自由主義の立場をとっておるにかかわらず、国際共産主義が日本に対していろいろな面から浸透してきており、またそれが社会的な不安をすら醸成しておる際におきまして、いかにして日本を守り、日本の平和と安全を期していくかということについては、言うまでもなく、国民が真に祖国を愛し、祖国に対していかなることがあっても、その独立と、また人間の自由は守り抜くんだという、この信念に徹して、国の平和と安全を守っていかなければならぬと思います。われわれが政治的に、あるいは自衛隊を置くとか、あるいは警備についての組織を立てるとか、あるいは安全保障条約を結んで、現実の国際の面から考えて、最も安全であり、日本の国民が安心できるような政治的の施策を進めることは当然でありますけれども、基本は、国民にそうした真の正しい愛国の精神を涵養し、これをバック・ボーンとして進んでいかなければならぬことは言うを待たないのであります。さらに、政府が強い決意のもとに、内閣が一致協力することはもちろんのこと、こういう信念を同じくし、これによって国難を打開しようと志を同じくするものが、強い決意のもとに結束をいたしまして、十分にこの考えを国民に徹底するように、この上とも努力していかなければならぬ、かように決意をいたしております。

発言情報

speech_id: 103414961X00619600611_014

発言者: 岸信介

speaker_id: 6788

日付: 1960-06-11

院: 参議院

会議名: 日米安全保障条約等特別委員会