大谷藤之助の発言 (予算委員会)
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○大谷藤之助君 第三班の視察報告について申し上げます。
第三班は、米田正文君、永岡光治君と私の三名で、一月十二日から同月十七日までの六日間にわたり、大分、山口の両県の一般経済事情、地方財政事情及び公共事業等についておもに視察して参りました。以下、これらのうち、特に重要と認められる点について御報告申し上げます。
まず、両県の経済概況は、前回の不況回復のときに比べ、いずれもその立ち直りは目ざましく、生産は活況を呈し、商取引も活発であり、雇用面では離職者数の漸減と新規雇用もふえつつありまして、雇用状態は改善されてきております。
他方、農村経済も四年続きの豊作を反映して好況で、このような経済の上昇を背景に預貯金の伸びは前年同期を上回り、また、消費面も堅調を示し、百貨店の売り上げの状況は、耐久消費財を中心に相当の伸びが認められました。
山口県では石炭産業の不振による離職者と、塩田整理、閉鎖による失業者が漸次表面化する傾向にあって、今年の当県の経済に一まつの不安がございます。以上のように、経済の概況はおおむね一部産業の不振を除き、大勢は好ましい拡大基調で進んでいるものと思われます。
次に、両県の地方財政につき申し上げますと、大分県は三十年度に三億六千万円の赤字財政に転落しましたが、その後財政当局は赤字解消になみなみならぬ努力を払い、他方台風被害の少なかったという自然条件にも恵まれ、三十三年度決算では赤字を三千万円にまで縮小し得て、三十四年度は経済の好況も手伝って、ほぼ赤字財政から脱却し得る見通しであります。
山口県は、財政再建団体として三十六年度を目標にその赤字解消に努力しております。本朱は西日本の工業朱であり、そのため法人事業税の収入に多く依存しておりますが、景気変動の影響と、法人税法改正の影響が大きく響き、財政操作がしにくいので、県当局はこれらの影響を最小限に食いとめるため約二十六億円の基金を保有し、基金条例を作成して、基金から生ずる利益金で、利子で、投資的経費をまかなうという特色ある財政運営を行なっております。
終りに、調査に参りました地方団体等より多くの要望がございますので御報告申し上げます。
一、九州横断道路の早期実現
二、九州・四国連絡道路開設促進
三、二級国道熊本・大分線の一級国道昇格促進
四、伊呂波川を中小河川改修工事として新規編入
五、別府観光都市計画の整備促進
六、大分県は特に国体開催前につき、補助の道を考慮されたい等でございました。
以上をもちまして視察の概略を御報告いたしましたが、ほかに詳細の報告書を委員長の手元に提出しておりますから、委員会会議録に掲載いたされますようお取り計らい願いたいと思います。