曾禰益の発言 (予算委員会)

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○曾祢益君 中国関係につきましても、この前私がるる申し上げたので、簡単に申し上げたいのでありますが、特にわれわれがこの前も心配したように、中国関係をこのままにして、日中関係、中米関係をこのままにして、そうしてただ安保改定をやってしまう。しかもその場合に、極東の平和と安全のための日本からの米軍の出動の問題がある。金門、馬祖をめぐる米中の緊張とういものは、決してこれは緩和されていない。そういうことが日本の安全になるのかどうかという点が、根本的な疑念であります。さらに、この前も指摘いたしましたように、中国の核武装ということは、これは非常に大きな世界の問題になろうとしている。これはまあ一つの可能性でありまするが、この大きな問題に対して、日本としてはどう対処するか、この問題がある。これを全然無視して、ただ日米の軍事同盟という形でいくのが日本の安全だということは、根本的に誤っている。万一核武装した米軍と核武装した中共とが戦うというような不幸な事態があったとするならば、これは日本の安全は根本から吹っ飛んでしまうのではないか、こういうことになるが、しかも、その後、フランスの核クラブ入会といいまするか、核実験を強行いたしまして、この次はどこだ、非常にいやなことであるけれども、フランスに続くものがありはせぬか、そういう意味がら中国の核武装化の可能性、実現性ということが非常に大きな国際的な問題としてクローズ・アップされてきた。日本の安全にとっても非常に重大な問題だ。こういう点からいっても、われわれは日本としてなし得る限り中国の核武装をとどめるように、少なくともその口実なり契機を与えないようにする、これは当然の、日本の安全のためであり、世界平和のためでしょう、そういう見地からいうならば、いろいろ弁明されるけれども、安保改定がやはり一つの大きな核武装化へのきっかけなり、契機になるおそれがあるというわれわれの判断は、これは否定できない。そういう意味からいって、安保改定強行は、やはりこういう意味から思いとどまるべきではないかと考えるのですが、御意見をあらためて伺います。

発言情報

speech_id: 103415261X00819600305_015

発言者: 曾禰益

speaker_id: 12807

日付: 1960-03-05

院: 参議院

会議名: 予算委員会