曾禰益の発言 (予算委員会)

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○曾祢益君 この第三条、第五条が何とおっしゃっても、これはアメリカと各国が加わった二国間、あるいは多数国間の条約にあるバンデンバーグ決議を軸とするいわゆる相互防衛条約のパターンである、これは明瞭です。今、私はこの三条、五条から日本軍の海外派兵が直ちに出てくるなどという、そういう何といいますか飛び離れた議論をしているのじゃない。これは相互防衛条約の本質であるということを言っておるわけです。
 そこで、これもこの前の参議院の予算委員会において私が伺ったのですが、それじゃ第三条に入りましょう。第三条において、「それぞれの能力」つまり日米両国は「継続的かつ効果的な自助及び相互援助により、武力攻撃に抵抗するそれぞれの能力」を維持、強化する、こういう約束ができておるわけですね。そこで、その「それぞれの能力」とはどういう能力を言うのか。すなわち、これの最もひな形であるNATO第三条には、この「それぞれの能力」というところに該当する場所には「個別的の及び集団的の能力」ということを書いてあるんですね。そこで、新条約は、なるべくそういう点をまあ簡単に言えばごまかそうとして、「それぞれの」という適当な言葉を使っているようだが、そのときからもう使うと言っているんですから、藤山外相が……。そこで、その「それぞれの能力」というのは、集団的な防衛力ということは入ってないのかどうかということを伺ったわけです。それに対して外相の答弁と首相も同様だと思うんですが、入っておらない。つまり日本の場合は日本の防衛力に限るんだ、こういうことを言っておられましたが、条約を作った立場から言って、正式にできたのですから、その点は間違いないですか。外相からお答え願いましょう。

発言情報

speech_id: 103415261X00819600305_027

発言者: 曾禰益

speaker_id: 12807

日付: 1960-03-05

院: 参議院

会議名: 予算委員会