稲浦鹿藏の発言 (建設委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○委員長(稲浦鹿藏君) 基本対策を作った当時、私事務次官、緒方副総理が委員長で、関係大臣、それから学識経験者の方が入って、委員会で原案を作ることを仰せつかったのです。農林省の方は、今参議院におられる柴田栄君が責任者で、二人でいろいろ連絡しながら作ったのですが、結局でき上った案は、先ほどあなたがごらんになったような、非常にこまかい詳細のものだったのです。それを説明しまして、まことにこれはけっこうだから、これはぜひともやらなければならぬということでありましたが、ただその当時の全体の工事、河川関係と、それから林野関係が、たしか一兆八千億ということだったのです。これを少なくとも最小限度十年間でやらなきゃ効果がない。これを三十年、四十年になったら、これは何にもならぬ。ぜひともそうしたいというような要求を技術者として、みんなやったのです。その当時委員の方は、非常にけっこうな案だが、日本の国力、財政力がこれを十年やるだけの余裕がないから、これは十年間にこれを実行するということは困る。だから少し待て。しかし、これを基本として、必要な重点的な仕事をやってもらいたいというような最後の結論だったのです。われわれそれで、国力がさような状態ならやむを得ないということで、引き下がった。
 それから今日になりまして、現在、経済計画、所得倍増計画などで、いろいろ企画庁が発表しておりまする状態を見ますと、日本の経済状態といいますか、国力というものは非常に急速に伸びていって、昭和三十年以後は、非常に経済成長率が大きく、現在は、数字があるいは間違っておるかもしれませんが、国民総生産ですか、十三兆なんかということになっております。九%の成長率でいっても差しつかえないというような、非常な国力が増大してきた。だから、このくらいの計画は十分にやり得るのだ、かように思って非常に喜んでおる次第でございます。ことに、今度は公共事業に対して、公共投資は優先的にやっていくということを総理自身が言っておられますから、今度の計画は、おそらく皆さんの努力によって実行し得るのではないか、かように思っておるわけであります。
 それで、経済の伸びに従って、絶対的のものでないとすれば、あるいは経済の伸びに従って、まだこれで全部完了するわけではないのですから、来年、再来年、実行の年において、あるいは非常な経済力が伸びてくれば、これを変更してしかるべきものと、私はそう考えております。

発言情報

speech_id: 103514149X00419600920_110

発言者: 稲浦鹿藏

speaker_id: 30929

日付: 1960-09-20

院: 参議院

会議名: 建設委員会