佐藤尚武の発言 (外務委員会)

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○佐藤尚武君 二、三分追加して申し上げたいと思うのでありますが、国際警察軍に寄与する一番大きな問題は何かといえば、それは、もちろん実力をもって警察軍に参加するということでなければなりません。実力をもって参加するということは、これは人命の損傷を覚悟してやらなければならぬことになるのであります。あの朝鮮動乱の際の実例を見ますると、参加国の軍隊の中で、数々の死傷者を出しているというようなわけで、これが一番大きな犠牲でなければなりません。もちろん、個々の場合によって、その犠牲の程度は大小ありましょうけれども、しかし、人命の損傷を伴うということを前もって覚悟していかなければ、実力の援助ということはできない相談だろうと思うのであります。でありますからして、その実力をもってする援助ができないということは、一番大きな犠牲を日本が負担しないということでありまして、それは非常に大きな問題でなければならぬ。一番大きな犠牲だけはごめんこうむる、それで、何かほかの援助でもって間に合わしていくというような考え方にとかくなりそうに思うのであります。一番大きな犠牲を払うということが日本の憲法その他の制約においてできない相談であるということは、これは私も全然同感であります。しからば、それにかわるべき国連に対する寄与というものがそれ相当重要なものでなければならぬと思うのであります。先ほどもお話がありましたが、割勘は払わないけれども、しかし、そのかわりに米かみそでもって代償として出すことも考えられるじゃないかというような話でありました。しかし、最も大きな犠牲を払わないとすれば、単にほかの何か、簡単な経済援助か何かでもって自分の使命を果たすというような考え方では私はいけないと思うのであります。そのことについて私は、先ほどの御質問の中にも、もし実力援助というようなことができないのであるならば、政府としては、それにかわるべき援助というものを真剣にお考えいただきたいと申し上げたのはすなわちそれでありまして、実力はやらない、何かほかの簡単な問題で済ましてしまうというように、軽くこれをお考えになるということだけは一つ御注意を願いたいと思いまして、再度発言した次第であります。

発言情報

speech_id: 103813968X00419610223_027

発言者: 佐藤尚武

speaker_id: 18477

日付: 1961-02-23

院: 参議院

会議名: 外務委員会