曾禰益の発言 (外務委員会)
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○曾祢益君 これは珍しく、まるで非公式の討論みたいになったので、みんなの意見、政府に対する質問か何かわからないが、自分が自問自答していることになるかと思うのですが、やはり憲法に定めた天皇の認証行為には、確かに二種類あります。特別の高級官吏に対する——まあ旧憲法の時代には親任官といっておったのですが、それは、おごそかにする意味で認証ということをやる。もう一つは、特別な国際的なあれもあって特別なおごそかな文書に対するおごそかな形で天皇の認証、その二つあるのですよ、確かに。それは明瞭です。これは、憲法を変えない限り、それはどうにも変わらない、ところが別にこれに便乗したわけでもないだろうが、大公使というものは、通常やはり昔から元首の代表だというふうなあれもあったし、従って、憲法から見れば、それが持っていく信任状、委任状というものは確かに認証がなければいかぬ。これはきっまておる。だから、ついでにと言っちゃ悪いけれども、ついでに、日本に認証官という制度がある以上は、大公使は認証官にしておけということがあって、そういう意図があったと思うのです。それで、外務公務員法で対抗上認証官にしちゃった。それがいいか悪いかということは、これはいろいろバランスの問題があると思うのです。以下は僕の意見だけれども、衆議院の内閣委員会の考え方は少しけちくさいじゃないか。認証官という高級官吏制度を置く以上は、それは認証扱いにして、そのポストにいる限りは、それをおごそかな形をとってもいいと思う。たとえば、ここにおられる外務省の高級官吏諸君は、かつての認証官になった人だ。外務本省に帰ってくると認証官じゃない。その人につきまとう位みたいに考えるならば、これは、外務省の高級官吏たちが認証官の半分以上を取っているのはけしからぬという、バランスの議論になる。今日そのポストに対して、特に国際儀礼との関係もあって、一応まあえらい格好をつけてやろうというのならば、他の国内の高級公務員との数のバランスということで云々するとすれば間違いで、認証官制度を全部やめるのならいいが、ある以上は、大公使は認証官にしてやるということが、私は常識的にいいんじゃないかと思う。これは、討論みたいになっちゃって悪いけれども……。