石原米彦の発言 (決算委員会)

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○説明員(石原米彦君) ただいま御質問がございましたように、暮から正月にかけまして雪害で非常にたくさんの方々に御迷惑をおかけいたしましたことはまことに申しわけないことと存じております。その状況は新聞その他にも詳細に出ておりましたので、十分御承知と存じすが、大体雪害を受けました範囲は西の方が福井付近から束の方が新潟の少し先の方まで新発田くらいの間でありまして、大体キロにいたしまして四百二、三十キロメートという範囲が一斉にやられてしまいました。また降雪の状況もすでに新聞その他にも報道されておりましたように、過去四十年くらいの記録にございません程度の降雪がございました。これは積雪と降雪と両方ございますが、特に雪害でやられますのは一時にたくさんの雪が降りますと、それに対処しきれなくなりますが、長岡、金沢その他においても一昼夜に一メートル以上の降雪があったという記録は四十年来ございませんのでございまして、しかもその期間も二十九日から始まりまして元日にわたる間、その四百二、三十キロの間に厚薄の差はありますが、あちらがやられこちらがやられ、とにかくその範囲内は三日間くらいはほとんど荒れ続けたというような状況になっております。四百二、三十キロと申しますと、東海道で申しますと東京から米原近くまでありまして、その間におります裏日本の全列車が全部雪に閉じ込められまして旅客、貨物列車とも、旅客列車が五十四本、それから貨物列車が七十二本全部例外なしに立往生いたしました。お客さんは三万一千人ばかり乗っておられましたが、皆さんが車内に閉じ込められるという状況にありました。非常に大きな雪害でございまして、従いまして、各地でいろいろな御苦労、御迷惑をおかけするような結果になりまして非常に印しわけなかったと存じております。
 もう一つ不幸なことには暮、正月だものですから臨時人夫の雇い出しということが非常に困難をきわめまして、従いまして鉄道職員の援軍を他の所から応援を求めますし、また自衛隊、消防団等の援助も得まして、極力復旧に努めまして、天候の回復とともに逐次停車しております列車を終着駅まで送り届けまして、大体四日に至りまして旅客列車が平常の運行を取りもどすようになって参りました。貨物輸送は各構内が雪に閉じ込められてしまいまして、またここにとまっております貨物列車も全部雪のかたまりになってしまいまして、それを掘り出しましてほぼ常態に復するようになりましたのは十日ごろまでかかりました。
 気象の観測といたしましては、気象通報はあらかじめ受けておりまして、大体これは全国的の全国気象通報、全般の鉄道気象通報というのと地区の気象通報というのを、気象台長と国鉄総裁との印し合わせによりまして受けることになっておりまして、全般の鉄道気象通報は、国鉄本社で気象台からいただきまして下達いたします。それから地区の気象通報は、各気象官署から鉄道管理局が受理をいたしまして、右各地区的に気象の通報を発令いたすことになっております。この冬になりましてからは全般気象通報は七回受領いたしておりまして、十二月二十五日から始まりまして今日までに七回受領いたしておりますので、雪害のときにも二十九日と三十日に大雪が降る、あるいは風雪が強くなるという通報を受けておりまして、各気象官署からも各鉄道局でいただいておりますが、この連絡はここ十年くらい非常によくなってきておりますが、まさかあれほどの大雪というのは実際は予想できませんでございまして、もちろん雪害の予報がありました場合には、大てい地域的に若干の列車の運転休止、あるいは遅延ということを見る場合があります。の予報を受けましても大して被害なしに切り抜けるようなこともございますし、大てい気象通報を受けました場合には、降雪によって若干のダイヤの乱れを起こしますのは通例でございますが、ああいう広範囲に、また長い時間にわたって、しかも一日の降雪量も予想外に多いということは、実際はわれわれの経験からも予測し得ませんでした。また気象庁からの特にそういう程度の予報は受けておりませんでした。一般の気象通報と現在の状況とをにらみ合わせて予想いたしますが、予想外のものだったわけでございます。
 もう一つ非常にまずいことは、十二月の三十日と申しますのは三百六十五日を通じましてお客さんの一番多い日でございます。従ってお客さんを運びます旅客臨時列車というのも、これまた一年中で一番たくさん動きます日でございまして、きょう御質問にもございましたように、出かせぎに出て一年に一度か二度帰省する人たちがたくさんおりますので、従ってそれを送り出します上野駅、大阪駅などは、何らこういうようなことがございませんでも大混乱を起こすという日にちょうど当たっておりまして、それが二十九日からぽつぽつ吹雪始めまして、三十一日から一日の朝にかけてを頂点といたします大荒れが参りました。従って非常にたくさんのお客さんが雪の中で幾日かを御苦労なさったというような事態になりまして、まことに申しわけなかったと存じております。今後ああいう予想外の雪害というのは、これは雪害と限りませんが、これからもできるだけの対策を講じまして、被害が最小限度になるように努力して参りたいと存じます。

発言情報

speech_id: 103814103X00219610206_008

発言者: 石原米彦

speaker_id: 28839

日付: 1961-02-06

院: 参議院

会議名: 決算委員会