1961-09-05
参議院
佐藤芳男
決算委員会決算の提出手続及び審査方針に関する小委員会
佐藤芳男の発言 (決算委員会決算の提出手続及び審査方針に関する小委員会)
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○担当委員外委員(佐藤芳男君) 小委員会で本格的の御審議に入られるにあたりまして、私より一言を申し上げたいと思うのであります。
申すまでもなく、決算の制度は、予算によって立てられた歳入歳出の予算準則が現実の収入支出として適正に執行せられたかどうかを検討して、予算執行当局者の責任を明らかにすると同時に、将来の財政計画の樹立や予算の編成に備えるために設けられたものであることは疑いのないところであります。しかるにこれまでは、この決算制度の重要性がとにかく軽視せられて、形式的なものになりがちでございます。その結果予算の執行がずいぶんいいかげんに行なわれ、国民の血税が好ましくない方面に多額に費消されております。現に費消されつつあるということは、まことに遺憾千万と申さねばなりません。今日、国会中心財政主義の新憲法下において、依然として決算軽視の慣習が改められないおもなる原因は、政府が憲法第九十条に基づき決算を国会に提出するにあたって、単なる報告案件として取り扱うところにあると思われます。決算を報告案件として取り扱う当然の結果として、決算書が、第一、各院に別々に提出され、第二に、各院は別々にこれを審議し、各院別々に議決する。これは、各院別々の議決であるから、国会の議決とはいえないのであります。第三に、政府に対する行政事後監督としての意思表示は、時としては各院区々となり、時としては矛盾し、その議決に接した政府としては、適従するところに迷うこともあり得るのであります。第四に、たとい各院の意思表示に矛盾なしとするも、それは各院ごとの意思にとどまり、国権の最高機関たる国会としての議決ではない、こういう見方もできるのでありまして、政治的効果に迫力を欠くのは当然であります。
こういうような考え方から、本決算委員会におきまして、かなり以前に委員長発議として小委員会を設けることを提示いたしましたところ、満場一致の御賛同を賜わりまして、この委員会の発足を見た次第であります。
どうか、以前からいわれておった問題を、何としても解決を賜わらなければならぬ次第でございますので、巧遅に流れず、拙速に陥らず、おもむろに急ぐという御精神で、一つ十分審議をすみやかに進められんことを特にお願い申し上げまして、私のごあいさつといたすところであります。