粕谷逸男の発言 (建設委員会)
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○説明員(粕谷逸男君) 鉄道のとっております応急対策につきまして御説明いたします。御承知のようにこの由比地区を通っております東海道線は、日本における大幹線でございまして、一日の輸送量を申しますと、旅客におきまして片道五万人、貨物につきまして片道二千五百車、こういう大きな輸送量を受け持っておるわけでございまして、この東海道線が数時間でもとまりますと輸送上非常な大混乱を来たすということでございまして、国鉄といたしましては真剣にこの地すべりと取り組んでおる次第でございます。地すべりの起こりました十四日にさっそく現地の方に静岡管理局が緊急対策本部を設けまして、その日の十五時からはすべての列車を四十キロに徐行させております。そうしてこの列車を防護するために、この地すべりの成り行きを監視いたしております。その方法といたしましては、この地すべりの地域をはさみまして動かない点に二個所望楼を作りまして、この望楼に投光器あるいは測角用のトランシット、そういったものを設備いたしまして、以後寸時も休まずにこの地すべりの移動につきまして監視を続けております。なおこの地すべりのほぼ全域にわたりましてひずみ計といいますかこれを三個所、それから簡易の移動測定の支点を約三十個所設けまして、これらの測定を続けております。警戒といたしましては固定警戒、移動警戒、これを続行しております。なお異常のございましたときに、直ちにこの自動信号を変え得るように信号開閉機というものを設備いたしました。さらに地すべり全体がどういうふうに変形していくかということを測量を続けてやっております。
それから災害時の応急態勢でございますが、現場にブルドーザーとかこれを運転する職員を待機さしております。また請負業者の待機あるいは資材の手配その他職員の待機、足どめ等を行ないまして緊急の事態に対処するようにいたしております。先ほど林野庁の方から詳しく現地のお話がございましたが、私どもの国鉄の方でやっております地すべりの測定結果から見まして、現在はほとんど動いていない状態でございますが、今後の長期にわたる雨降りあるいは集中的な豪雨が参りますと、土砂の流出が考えられますので、これに対して国鉄をクロスしております橋梁、その他につきまして水通しの、水通しといいますか、土砂の通りのいいような設計にかえようということで現在設計中でございます。