安藤覺の発言 (社会労働委員会)
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○説明員(安藤覚君) 七月一日に遡及して医療費を支払う問題につきまして、これは従来において遡及して支払った前例があるそうであります。ところが、この場合におきましては、医療担当者側において、患者個々から徴収する場合においては、医療担当者が大きな犠牲を払われまして、徴収しないという建前を自発的になざいまして、それから、支払う団体側においてはこれを支払うというような話し合いにおいて遡及せさるということでございました。ところが、このたびは残念なことには、武見会長が、三十日の午後、天下に向かって、医療費は遡及して取るということを明確に御声明をなさいました。しかいたしますと、政治的に医療担当者側と患者との間でお話し合いをしていただくとかいうようなことができません。この観点に基づきまして法制局の意見を求めましたところ、法制局におきましては、会計法その他からいって、遡及するということは法的解釈において非常な無理がある、こういう解釈をいたしておりまして、政治情勢においては、すでに患者と医師の間においてお話し合いをしていただくことは困難な状況であるとするならば、限られた数の保険団体においては、あっせんすることによって、これは支払うということが可能であろうという建前におきまして、保険団体側が積極的に支払うという意思を持つものであるとするならば、法的問題も起こらぬというところの考え方から、患者側については支払いの義務は持たない、保険団体はこれを支払うという二段がまえにいたしまして、ああいう告示をいたしたことでございまして、この点は一つ実情御洞察の上、御了承をいただきたいと存じます。
さらに医療費につきましては、このたびの一体中医協というものの成り立ちが、御指摘になっておられますように、必ずしも満足なものではございませんで、そのもとにおいてこうした審議がなされたのでございますから、将来において、先ほども申し上げました二法案等が成立いたしまして、適正な中医協ができまして、そうしてそこに各方面の自由な御参加をいただいて満足な運営をいたしました暁において、これをさらに根本的にまでさかのぼってやっていきたい、今回はあくまで暫定的なものだということについては、大臣もかたく申しておられることであり、私もさように信じておるところでありますので、何とぞ御了承を願いたいと存じます。