高部益男の発言 (社会労働委員会)
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○説明員(高部益男君) ありましたが、内容がどういうものであるかわからぬというので、準備いたしませんで申しわけございません。従いまして、こまかい状況につきましては、資料を後刻提出いたしまして御審議いただければけっこうだと思いますが、まず、ソークワクチンによる予防接種の状況につきましてごく概要をかいつまんで申し上げます。
予防接種法の改正に伴いまして、四月一日施行のつもりでございましたが、各種の手続上実施の開始がおくれまして、全国、平均に見渡しますと、大体四月の下旬から市町村の接種に入っております。そして現在まで、五月の下旬までの状況におきましては、おおむね第一回に相応する予防接種は終了したようでございます。第二回目の一部は五月の下旬から開始されております。この第二回目の全国的な接種の終了は、六月の下旬から七月の上旬にかかると思われます。
なお、実施率でございますが、各方面の各段の御協力を得まして、一月から三月までに行なわれました行政措置に基づくソークワクチンの予防接種全国平均七八%を凌駕いたしまして、悪いところで六割五分ぐらい、いいところでは一〇〇%、平均八割四分ぐらいの実施状況でございます。
それから次は生ワクの試験状況でございますが、けさほどの新聞にも生ワクの試験協議会の方で発表いたしましたように、現実の緊急対策の一環として試験的投与を九州方面その他必要な地区に実施するということにつきましては、現在計画中でございまして、実際に投与に入っておりません。
それからなお、将来の見通しにつきましては、各方面のお骨折りで得ました予備費をもちまして、厚生省から協議会にその事業を委託し、協議会から七名の方、それから厚生省から一名の者をもって調査団を編成して、その中に生ワクの将来のわが国における採用の可否等の見通しについての各種の調査をお願いするということになっておりまして、その海外派遣を一日も早く実現できるように事務手続を現在進めておる次第でございます。
それから小児麻痺患者の発生の状況でございますが、五月十三日現在約二週間ほどずれておりまして申しわけございませんが——の数字を申し上げます。全国で五百八十九名、昨年同期が六百十九名でございますが、それに近い高率の発生を示しております。一昨年同期は二百四十名でございますから、ことしはその二倍以上という状況でございます。とりわけ過般の、各種の機会にも御説明申し上げました通りに、九州方面で、山口、福岡、熊本、大分、宮崎、鹿児島の六県は、依然としてその衰えを見せませんで、その五月十三日現在の数は三百十三名に達しております。他の四十都道府県の発生数は二百七十六名でございます。幸い佐賀及び長崎は、それぞれ年初からの累計二名及び一名という発生でございまして、まだ流行が佐賀及び長崎に波及しておるような様子は見えません。
なお、五月三十日、これは未確定情報でございますが、九州方面対策本部から参りました九州方面の発生状況につきまして御報告申し上げます。五月三十日現在では、患者は熊本県百五十四名、福岡県八十六名、鹿児島県三十七名、山口県三十四名、大分県五十一名、宮崎県二十七名、佐賀県二名、長崎県一名、計三百九十二名になっております。
なお、死者につきましては、熊本県六名、福岡県二名、鹿児島県四、山口三、大分二、宮崎一、佐賀及び長崎は死亡ございません。九州方面計十八名ということでございます。全国の死亡率に比しまして、幸いにして九州地方は死亡率は低いように現在までのところは見受けられます。
以上がごく概況でございます。