島浦精二の発言 (逓信委員会)

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○参考人(島浦精二君) 先生がおっしゃる通り、私どもはそば屋に参りましても、いつも鳴っているのは民間のラジオの方が鳴っている場合の方が多いように思います。私どもとしましては、この予算の審議の過程におきましても、しばしば問題になっておりますように、ラジオの聴取者が減って、従って協会経営の方からは、ラジオの番組に注ぎます経費も、これからどんどんふえていくというような形勢にはないということは、私どもも考えておりますが、しかし、番組を担当しております者、みなの考え方には、ラジオの聴取者が減るというのは、ラジオの番組を組んでいるわれわれの責任でもあるということを考えまして、何とか先ほどからお話の廃止防止対策というもの以前に、番組で聴取者をつなぎとめる、そういう意気込みでやらなければならぬというふうに考えております。
 そこで、一つの問題は、大体床屋の例が出ましたけれども、床屋にこだわるわけではございませんが、民間放送の番組というのは、主としてレコードを使いました歌謡曲を中心にした音楽番組、軽音楽の番組が非常に各局とも分量にして多いということが、そういうところで聞かれる大きな原因だろうと思います。私どもといたしましては、そういうものばかりにするわけにいきませんので、おっしゃるように比較的かたいものなどが間に入って参りますので、大体かけっ放しにするそういう職場では、民放の方が多く聞かれるということも現実の姿としてはその通りだと思います。ただ私どもは、ここ一、二年考えておりますことは、テレビジョンがございませんでしたときのラジオの番組と、テレビジョンができてからのラジオの番組には、相当、非常な変化がなければならぬということを考えまして、テレビ時代におけるラジオの番組はいかにあるべきかということを一つの課題として、本年度及び明年度の番組編成にあたりまして、そっちの方向に、一足二足われわれの予想します形に向かって踏み出したというわけでございます。
 簡単に申し上げますと、かつてラジオは家庭団らんの中心にあったものなんです。今はテレビジョンがそれにかわりまして、いつも大体一台のテレビジョンのところに家族が集まって見ていらっしゃいます。ところがラジオは、トランジスターの普及もございまして、それぞれの部屋で別々に、母親が聞くもの、あるいは学生が聞くもの、子供が聞くものというふうに、それぞれに聞いている。それから大体、何かしながらラジオを聞いているという場合が多いということで、いわゆる「ながら番組」ということを考えまして、番組のワイド化あるいは形式を単純にして、仕事をしながらでも聞きやすく聞ける番組という方向に踏み出しまして、何とかラジオの聴取者をつなぎとめていきたいという努力はしていくつもりでございます。

発言情報

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発言者: 島浦精二

speaker_id: 29121

日付: 1961-03-28

院: 参議院

会議名: 逓信委員会