山田節男の発言 (逓信委員会)
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○山田節男君 長期の安定した郵便業務の経済を確立しようという御意図は、私どもよくわかるのです。
ただ、今回の料金を変更されるについての体系ですけれども、われわれに与えられている資料を見ましても、三十四年度における引受郵便物の状況を見ますというと、手紙、はがきが二十八億通でありまして、総計六十五億七千四百万通というものを扱っていられますが、収入的にいえば、手紙、はがきの二十八億通というものが、これは郵便事業として非常に重要な収入源になっていると思う。そういたしますと、やはり郵便事業の何といいますか、自主独立採算制ということからすれば、むしろ料金の値上げは、手紙、はがきはむしろ一般物価よりも安いのですから、これはいろいろな資料で示されております通り、非常に安いのですから、むしろそういうものを若干上げることによって九十億以上は、きわめて容易にこれは増収できると私は思う。しかるにこういうものには全然タッチされないで、三種、四種、五種、特に五種に対しては大幅な値上げをされる、私は、こういう方針について先ほど来申し上げましたように、郵政事業の公共事業体としての採算主義でいくということになりますというと、私は、こういう料金体系から見まして、非常に不公平な気がするのです。これは先ほど申し上げましたアメリカで、毎年、過去三年間出しても、料金値上げがなぜ通らないかということは、結局手紙、国内航空郵便の値上げが一般国民の、いわゆる選挙民の非常な不評を買うというので、下院議員が反対したために、これが通過しなかった、こういう理由があるのでありますが、日本におきましては、国鉄料金は上げる、あるいは電気料金も部分的に上がっている。そのほか値上げムードが相当広範な範囲にわたっておるわけであります。国鉄が値上げしなくちゃならないというあの理由は、そのまま私は郵便事業にも当然あてはめ得ると思う。
しかるに、非常に遠慮されて、主たる収入源になるような手紙、はがきの問題には、全然タッチしない。そして第四種と第五種は六〇%、九〇%あるいは倍以上の値上げをする。そういう体系の立て方、その心がまえというものは、どうも私よくわからないのですが、今大臣おっしゃったように、手紙、はがきの料金を上げるというと、いわゆる値上げムードというものを、ますます増長せしめるという政治的な御心配があったということはわかりますけれども、しかし先ほど申し上げたように、これは一つの公共企業体として、国民に郵便役務のサービス機関であるが、これはやはり赤字でやるわけにいきません。従業員のベース・アップもある、これは物価が上がれば、当然のことですから、それをカバーするのは、やはり利用者が切手購入という形において、これをはかろうというのは当然のことなんですね。これはいろいろ省議、閣議で問題になったろうと思うのでありますけれども、私はどうもこの点が、主たる収人源であるものにタッチしないでおいて、そういう末端的といいますか、なるほど理由はありましょう、非常にボリュームが多くて、そして郵便の配達するのに多額の金を要する、こういうこうともわかりますけれども、それにしても、私は今回の第四種、第五種に対する値上げは、非常に大々的におやりになり、手紙、はきがに全然タッチされないという、こういう料金体系の立て方が、これは昨日も手島委員もちょっと触れられたように思うのですけれども、どうも私は、その点が納得いかないのですけれども、この点について、どういう御心配があって、全然タッチされなかったのか、これを一つお伺いしたい。