板野學の発言 (逓信委員会)

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○政府委員(板野學君) この要員の、いわゆる能率のいろいろなその研究でございますが、この方面におきましては、日本といたしましては、すでに二十年の研究を続けておるわけでございまして、世界各国に比べましても、日本のこの研究というものは相当高く評価されておるというのが実情でございます。そこで、大体御承知のように、郵便には、まず郵便の事務別を申しますと、引き受け、到着、差立、配達、こういうような四つの大きな部門に分かれるわけでございます。各郵便の種別を申しますと、普通通常、書留、小包というようないろいろな種類のものがあるわけでございますが、大体この郵便の事務別とそれから種類別を通じまして、平均一人当たりの能率を求めておるわけでございます。たとえて申しますと、普通通常の引き受けで百通を大体一点と換算をいたしまして、書留通常の引き受けでは三・一通を一点という工合に、いずれも同じ時間、すなわち三・〇八分内に処理できる物数で表わされています。内勤につきましては、そのような換算をいたしまして、大体一人が一年間に百七十七万三千点の郵便物が扱えるというような方法をとっておるわけでございます。これが普通通常の大体出し方でございます。まあそういうような方法で各種別ごとの内勤の点数を出しておる。外勤につきましては、作業状態がこれはいろいろ変わって参りますので、局内におきまする取りそろえというようないわゆる作業時間あるいは配達の交付の瞬間、これは配達個所数によってきめるわけでございます。それから歩行の時間、これも距離によって歩行時間をはかっていく。それから郵便ポストを開函する時間、それから無集配局に立ち寄りまして郵便物を受け取りあるいは交付する時間、あるいは局外の停止の時間、それから車両清掃の時間、いろいろな要素を計算をいたしまして、大体外勤の点数をきめ、その能率をきめておるわけでございます。ただ御存じのように、全国に約四万の郵便区がございますが、この郵便区ごとに非常に条件が違うわけでございます。またその日その日の気候とか、あるいは交通の事情とか、あるいは本人のからだの工合とか、あるいはその地帯が商店街であるか事務所街であるか、いろいろな外部的な要件、内部的な要件がこれに左右されまするので、ほんとうの場合、郵便区におきまする個人の能率を出すためには、そういうような要素をいろいろ加味して出さなければならない。こういうことで、これをやるためには、やはりこの四万区につきまして、ことにそれぞれ従事する外勤、それから内勤につきましても同様なことが言えると思いまするけれども、個人々々の能率を実際出さなければならないところでございまするけれども、なかなかこの計算の方法が非常にむずかしいと、こういうところで私どもといたしましては、毎年十月の三日間のこの統計をとりまして、この郵便局の内勤は大体どのくらいの率を一人扱っておるか、また外勤につきましては、ある特定の区におきまする一人の大体の能率がどのくらいであるかということを算定をいたしておるわけでございまするが、先ほど申し上げましたように、非常に日々によって郵便物の数も違いまするし、また状態も、客観的な条件もいろいろ違ってきまするので、具体的に正確な個人の能率を一々求めるということが相当困難でございまするけれども、今後そういう点につきましても、さらに検討を進めていきたいというふうに考えておる次第でございます。

発言情報

speech_id: 103814816X02119610428_029

発言者: 板野學

speaker_id: 7733

日付: 1961-04-28

院: 参議院

会議名: 逓信委員会