周東英雄の発言 (本会議)
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○国務大臣(周東英雄君) 都市と農村の所得格差を縮めるにはどうするかというお尋ねであります。
第一には、私ども量的に生産を増加することはもちろんでありまするが、しかし、これにつきましては、今日における食糧事情等の変革から考えまして、将来はやはり、内外ともに需要の増加するもの、国内の需要が増加するもの、輸出のできるもの、または輸入農産物を国産化する方向へ向かって進むことが必要でありますので、その意味におきまして、たとえばこのたびも大、裸麦の作付けを大きく転換させつつ、これに対して補助金を出して経過的措置をとりつつ、将来に備えようとしているのがこの現われであります。
第二は、生産性の向上であると思います。農業生産の生産性の向上でありますが、それには、土地、物的設備からくる生産性の向上、すなわち農地の生産性を向上する、土地改良等によって生産性を向上する、あるいは近代化、高度化によって機械化農業を進めるということ、こういうことは大きく取り上げなければならぬ点だと思いますが、同時に、先ほど御指摘のように、最近における旺盛な工業の方面における労働需要の実績は年々三十万ないし四十万の労働移動が出ております。こういう事態を観察いたしましても、強制ではなくて、その事態をよく導いていくために、移動希望に対しては、職業転換、職業訓練等の施設によって、よりよき職場に送るということが一つであると同時に、それらの持っておる土地を希望によって残る人に渡すというならば、それは一つの基盤の増加であり、そういう形において生産性というものが大きく上がっていくということも、これは見のがすべからざることだと思います。私は、農業人口の問題並びに設備の問題、その他あわせて生産性の向上をはかっていくことが一つの問題だと思います。
第三は、先ほど江田さんも御指摘がありましたように、近代化、高度化を行なうと申しましても、個人の費用でやりにくい点があろうと思います。現在農村において、中小農家というものが、個人々々には直ちにやり得ないという場合において、これらが共同いたしまして農業の協業を行なう、そこに必要なる近代化設備を設ける、あるいはその共同の力によって必要なる信用を得るとか、資本的設備をするとかいうような形において、生産を上げるということも一つの方法だと思います。私どもこれらに対して、それぞれ三十六年度予算を計上しておりますが、問題はそれらの生産だけの問題でなくて、大きくは農村における環境と設備が改善されるというようなこと、あるいは社会保障制度がこれに伴っていくということは、あわせて農村における所得と都市における所得の均衡を得せしめる重要な点だと考えて、さように施設するつもりでおります。(拍手)
〔国務大臣古井喜實君登壇、拍手〕