荒木萬壽夫の発言 (本会議)
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○国務大臣(荒木萬壽夫君) お答えを申し上げます。
最近特に青少年犯罪が多くなって、そのことが非常に心配だが、これに関して教育の面から文部省としてどう考えるかというお尋ねであったと思います。なかんずくそれに関連して、学校における道徳教育が特に必要であるというお話でございまして、私も同感でございます。御案内の通り、終戦の年、昭和二十年の十二月にアメリカの占領軍から、修身、道徳の教育をしてはいけないという厳命が下されて、そのまま子供たちは、道徳、修身の、何がいいか悪いかの判断力を学校で与えられないままに最近まで参りました。そういうことではいけないというので、小中学校におきましては、一昨年の九月から道徳教育を実施することになりましたことは、私は子供たちのために非常に適切であったと思います。ただ遺憾なことは、日教組の幹部諸公が、道徳教育は絶対反対だといまだに言い続けることは遺憾であり、不可解であると思っております。
なお、新しい教育課程が高等学校においては再来年から実施される予定でございますが、高等学校におきましても倫理教育をやろう、こういうことにいたしておる次第でございます。予定の通り実施するつもりであります。
さらにそれと合わせて、何と申しましても、先生方の言行が感じやすい子供たちに非常に微妙な影響を持つことは申すまでもありません。その意味で、教師の資質向上のために、たとえば研修をもっと充実いたしましたりすることによって、学校の先生が子供たちに、もっともっといい影響を与えていただくようにお願いいたしたいと思っております。この点に関しては私はもう一つ申し上げねばならないことは、これまた日教組が実力と称する暴力をふるったり、あるいは授業放棄をしたりということは、そういうことは私は子供たちにいい影響を与えない。(拍手)だからそういうことは少なくとも今後はおやめ下さいと勧告をいたしておる次第であります。
そのほかに、向学の熱意がありながら、経済的条件もしくは自分の置かれた立場のゆえに、その向学心が満足できないということも、これまた気の毒であり、残念であることは当然でございます。従いまして、従来以上に育英奨学のことに力をいたしますと同時に、あるいは定時制ないしは青年学級の充実にも一そう力を入れまして、青少年の期待にこたえたいと思っております。
同時に、PTAないしは婦人団体にお願いをいたしまして、学校外における青少年の健全な校外生活を指導し協力していただくために、今後も強力にお願いし、働きかけていきたいと思っておるような次第でございます。
(拍手)
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