瓜生順良の発言 (予算委員会第一分科会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○政府委員(瓜生順良君) 内廷費の方の八百万円の増額をお願いする点は、なお、手続ということもちょっとおっしゃいましたので、手続を申しますると、これは皇室経済法の規定によりまして、内廷費、皇族費を変更する必要があるかどうかということについて、皇室経済会議で審議して意見をきめられる、その意見がきまりますると、それを内閣に出される、内閣に出された意見を、さらに国会に出すというふうに規定がなっております。その皇室経済会議が本年の一月十四日開かれまして、そして内廷費の五千万円を五千八百万円、皇族費の定額三百万円を四百二十万円に増額することが適当という御意見をいただきました。その基礎を申し上げますると、内廷費の方は、それでは増額の必要はなぜかという点でありますが、この内廷費の中で、まず人件費の部分から先に申した方がおわかりいいかと思いますが、その中に人件費というものが約九百万円ばかりございます。この内廷費がこの前、三年前に増額になりましてから、一般公務員の給与の上がっている平均率が二割六分五厘でございます。内廷職員の方の給与もそれに沿って幾らかずつ上げてきておりまするが、さらに先日上がりました機会に上げなければいけない、それらのものを二割六分五厘上げますと、約二百五十万というのが人件費のベース・アップでまず考えられる。あとの方でございまするが、なお、この一般物価の値上がり、これは三年間では約六%の程度でございます。でございまするが、あとの部分につきましては、人件費を除いた部分については、一割五分の増に計算ができておりますから、物価の値上がりよりは九%多いわけでありますが、その内容は、最近いろいろ内外の御交際のことが多くなっております。特に外国からのお客さんなんかも多く来られまするから、それに伴うての内廷費からの支出というものもふえてきておりまするが、その経費、それからまた一方、内廷の方が変動がございます。この前におきめいただいておりましたころは、皇太子殿下の御結婚前でございまして、御結婚後皇太子妃殿下がおふえになっております。それからその後浩宮さんがお生まれになっております。また一方、清宮さんが御結婚になりまして、皇族を離れられました。その点は減っておりますが、東宮妃殿下がおふえになり、浩官さんまでおふえになっている。そういうような移動の点もございます。そういうような関係に伴う経費の増、そういうような点もございまするので、いろいろ勘案いたしまして、その程度必要だということでございます。
 それから皇族費の方は、三百万円が四百二十万円になっておりまするが、この中にも人件費の部分がございます。皇族費のうち、これは宮家によりまして違いまするが、約四割前後というのが人件費でございます。これは各宮家の方へ国家公務員として派遣になっておりまするのは、事務官が一名と、運転手が一名と、それだけでございまして、そのほかの事務をやったり、それから侍女——いろいろ御婦人でお世話なさる方、そういう方とか、それからその他のお世話をなさる職員、これは皇族費の中で支弁をなさっているわけでございます。そういうような関係の分が、やはり公務員のベース・アップに伴って二割六分五厘のものをどうしても考えなければいけない。そのほかに、先ほど内廷費の場合に申し上げましたものとちょうど似たように、最近内外の御交際の範囲がだんだん広くなり、度数もふえておりますので、それに伴う経費の増、それからまた、一般の社会の生活のレベルが上がりまして、たとえばいろいろな物を贈られるとかなんとかというものにつきましても、従来よりは幾らかよくなさらなければいけないというようなこともあるように聞いておりまして、それで計算の基礎といたしましては、その三百万円の中から、人件費の部分はまず引きまして、それに二割六分五厘をかけまして、そのあとの部分につきましては、実は内閣総理大臣の特別職としての給与が上がっておりますけれども、その上がった、実質的に上がられたその率を掛けまして、それでその金額を出しまして、それでそれが結局三百万円が四百二十万円に、つまり四割増しという数字になったわけでございます。

発言情報

speech_id: 103815266X00319610329_008

発言者: 瓜生順良

speaker_id: 21914

日付: 1961-03-29

院: 参議院

会議名: 予算委員会第一分科会