野田卯一の発言 (予算委員会)

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○野田(卯)委員 総理の国連を中心として、これを強化して平和を守り、また足らぬところは関係諸国間の協力提携によって、これを防ごうとする御構想を拝承したのであります。次に現在の世界には二つの大きい対立があると存じます。その一つは自由主義陣営と共産主義陣営との対立でありまして、もう一つの対立は植民地主義とナショナリズムとの対立でございます。アジア・アフリカの地域は過去久しきにわたって西欧諸国の植民地として、その支配と束縛のもとにあったのであります。この西欧の支配下にあったAA地域の民族に、民族独立の希望と闘志を持たせるに至ったのは、明治以来の東アにおける日本の目ざましい発展であったことは、歴史の明らかに示すところであります。AA地域に盛り上がった民族意識は、各地に、あるいは執拗なあるいは激烈な独立運動を発展させまして、世界の地図は徹底的に塗りかえられることになっております。しかもこの塗りかえは今日においても継続をいたしておるのであります。そしてこの二十世紀を民族独立の世紀、民族解放の世紀としようとしておるのであります。植民地主義は民族主義に席を譲らなければならないと存じます。わが国はこれらの民族の独立あるいは勃興の運動に対しまして、これまで同情と理解ある態度をとってきましたが、今後におきましても国際政治の場に臨んで、この世界の大勢に順応し、必然の流れに沿って賢明なる行動をとるべきものと思いますが、総理の御所見をお伺いいたします。

発言情報

speech_id: 103905261X00219611003_006

発言者: 野田卯一

speaker_id: 14624

日付: 1961-10-03

院: 衆議院

会議名: 予算委員会