鈴木文彦の発言 (外務委員会)

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○説明員(鈴木文彦君) ただいまの御質問でございますが、五六年からことしの六月末までの期間を見ますと、すず価格は若干の変動を見ております。特に五七年の前半に非常にすず価格が下落しております。これは、ソ連が相当量のすずを国際市場に売りに出しましたために、すず価格が非常に下がり始めまして、一九五八年の九月には、六百四十ポンドまで下落したことがございます。しかし、この異常な値下がりの事例を別にいたしますと、あとの変動は、一応すず価格の上限、下限の価格のワク内におさまっております。これは、先ほど申しました価格安定のための協定の仕組みが一応有効に動いたものというふうに考えております。これは、特にソ連の場合は非常に異常な事態というふうに考えて差しつかえないかと思いますが、ただ、今度の協定発足当時において、反対に、価格が非常に高騰したという事態、そのために、これまたソ連の事例と似た事態を引き起こしたわけでありますが、今次の価格の高騰は少し性質が違いまして、世界的にすずの消費量がふえたということ、それと同時に、アメリカにおける景気の回復が予想外に早いという見通しのための買付が非常にふえたということ、さらに申し上げますと、ラオスあるいはコンゴーにおける政情不安のために投機買いがふえておる、特にコンゴーにおいては、これは生産国の一つなんでございますが、政情不安のために、ほとんど全く生産量がない。少なくとも市場に出回る量としては全然ゼロであるという事態、それから、もう一つのファクターとしまして、すず理事会が供給不足に対する見積もりをいたしましたのですが、一九六一年に、大体一万トン程度のすずが不足であるという見通しを立てたことが投機買いをあおっておるという、こういう事態のために、つまり需要と供給との非常なアンバランスが生じましたために値段が上がったというふうに了解いたしております。

発言情報

speech_id: 103913968X00619611024_027

発言者: 鈴木文彦

speaker_id: 7331

日付: 1961-10-24

院: 参議院

会議名: 外務委員会