田邊誠の発言 (社会労働委員会)

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○田邊(誠)委員 私は特に医療担当者の経験もございません。しろうとの立場から、簡単に一、二点だけ御質問をいたします。
 医療費の決定にあたって、医療担当者の意見が尊重され、その立場が十分考慮されなければならぬことは、われわれも十分承知をするところであります。ただ現在の社会において、武見さんも言われたように、売手と買手の関係がございますから、これを何らか調整をはかって、最終的な結論に到達しなければならぬという現実の姿も、否定できないことだと思います。そういった場合に、私どもは医療担当者であるところのお医者さんの立場なり、あるいは診療に当たられるところの困難性の克服ということについては、十分考慮しなければならぬと同時に、やはり国民経済なり国民生活というものも、これを無視することはでき得ないのが現状だろうと思います。御意見を拝聴しておりますると、特に先ほどの御意見では、売手であるところの医師は高い位置を持たなければ国民の福祉と合致をしないと言われました。私はある意味ではこの言葉は当たると思いますけれども、しかし、それを医療担当者の側である武見さんの口から聞くことは、私はいささか疑念なしとしないのであります。そして自由経済社会におけるところの医師等のごとき独立した専門職種は、みずからの技能をみずから評価して世に問うべきであると医師会がいわれておる、そこまではいいと思うのですが、相手方は自己の財政力と交換して、そちらから歩み寄ってという意味でしょうが、話し合いによって適正に決定すべきものであると言っておられましたけれども、これはいわばあまりにも売手である医療担当者の立場だけを重要視して、買手であるところの国民の経済なり生活というものをいささか重要視しない、軽視をするというような工合に世論はいっておるのであります。私どもはこの点の誤解を解かないことには、非常に重要な職種でありますところの医療担当者の意見というものが、正当に伝わらないだろうというように考えておるのでありますけれども、この医師会の意見というのは、一体私が言いましたような真意であるかどうか、御意見を拝聴したいと思います。

発言情報

speech_id: 104004410X03319620425_026

発言者: 田邊誠

speaker_id: 14363

日付: 1962-04-25

院: 衆議院

会議名: 社会労働委員会