中山伊知郎の発言 (大蔵委員会)

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○中山参考人 この問題につきましても、基礎控除を一万円引き上げるという問題に関連いたしまして、いろいろな御意見が審議会には提出されました。五十万円まで持っていけと言われること、それはおそらく基礎控除の金額をさらに数万円引き上げることになると思いますけれども、そこまでの議論は私ども審議会においては出なかったのでございますが、しかし一万円では低過ぎるじゃないかということは、確かに審議会ではずいぶん熱心に議論されました。この点は正直に申しますと、税収入と減税金額との見合い、それから特に農民所得、中小企業の所得との見同いにおいて、まず今日のところその辺が適当なんじゃないか、と申しますことは、そのようなバランスが、今度の税制のでき上がりましたバランスが、シャウプ以来ある経済状態に対応したバランスで考えられております。そこでだんだんやって参りますと、目に立つものは勤労者の源泉徴収だということになって参りますので、いろいろそちらだけに注意をしていきますと、全体のバランスが狂ってくるということで、その間をとってある是正をしておるのでございますが、たとえば非常に小さいことでございますけれども、実は勤労所得についても若干脱税的な部分があるのでございます。これは御承知と思いますけれども、たとえば会社、工場等において、非常に安い食券を配付するというようなこと、あるいは住宅関係について非常に安い住宅を与えて、市価とは全然話にならないような徴収をしているというようなこと、これをもし税制的に見ますと、それは食券の給付でありましても、実は給与と同じものであるとしますれば、遡及してその金額にもいわば税率を適用しなければならぬということになるのでございますけれども、しかしその点はもうだいぶんいろいろな会社でそういう実例があるのでありまして、そうして税制的には手をつけなければならぬということは、特に主税局あたりではもう十分にわかっておるのでございますけれども、その議論に対して、われわれはこれはきつい税、少なくともきつく感ぜられる税なんだから、そのくらいの息抜きはしなければいけないのじゃないかというので押えている。これは脱税とは正確に申し上げることはできないかもしれませんが、ある余裕を持ってそういう問題も考えているということを一つ御承知願いたいと思います。

発言情報

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発言者: 中山伊知郎

speaker_id: 31129

日付: 1962-02-07

院: 衆議院

会議名: 大蔵委員会