池田勇人の発言 (予算委員会)
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○国務大臣(池田勇人君) 発展途上にあり、しかも非常な高度の発展をしておるときに、いろいろ国際収支なんかで見通しが違うことはこれはやむを得ぬことでございます。どこの国にでもございます。わが国におきましても過去においてたびたびございました。しかしそれが経済の実態がどうなっておるか、これを見ていかなければならない。昭和三十二年には、これは暦年でなしに、年度でいきますと、五億五、六千万ドルの赤字であります。これも予定とうんと違っておる。その赤字が何によってできたかということになると、思惑輸入であった、在庫輸入であった。その後三十三年、三十四年、三十五年と非常によくいったじゃありませんか。だから一時的現象を見て、とやかく十年間全部失敗だというのは少し気が早過ぎるんじゃございませんか。だからいろいろしわが寄ったり、伸びたりいたします。それに対していろいろな施策を講じまして、経済の実態が破局にならない、そうしてそのしわができるだけ少ないようにしていってどんどん経済が伸びてゆくのであります。ことに原材料とかあるいは設備等相当外国に依存しなければならないわが国の状態におきましては、私はそういう事態が起こらないにこしたことはございません、起こったからといって日本の経済は大失敗だというふうな考え方は持っておりません。