池田勇人の発言 (予算委員会)
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○国務大臣(池田勇人君) この政策転換と申しますると、所得倍増計画を変えるとか何とかという方針を変えるようにとられがちなんです。これは成長過程におきまして、一四、五%も伸びる、二、三年問続けて大体一〇%以上に伸びる。そのあとに来るものがこれはどの程度に伸びるかという問題、私は四、五%、五、六%伸びるのは当然だと思います。そしてそれが政策転換ではない、それが経済の実態なんです。それに沿うように倍増計画をアジャストしていく、これは転換ではございません。当然前から予想しなければならない。
そこで問題は、たとえば三十二年、三十三年のあのときでも大体は三%程度いっていた。三%の成長率と申しますとイギリス、アメリカの普通の年の成長率、それが日本では非常に不景気だという成長率。よその不景気は生産が下がること、日本の不景気というのはよそでは非常に常態の場合が非常に不景気になる。私はそういう気持も考えながら、一応企画庁で試算いたしましたところの名目六%、実質四・五%程度の分が、まあ低く見た場合の成長率で適当ではないか。それは私は政策転換とか何とかという問題ではない。当然起こり得べき調整過程における状態だと考えているのであります。お話のとおり、何もこれは九%とか一〇%以上とか、そんな気持は私は持っておりません。これは前の国会でも申し上げましたように、成長率というものは長い目で見ていかなければならぬ。それで、私は転換というよりも当然起こり得る調整過程における成長率と考えているのであります。