曾禰益の発言 (外務委員会)

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○曾祢益君 同じような趣旨からではございますけれども、移住協定ができて、特にその割当といいますか、クォータみたいなものを作っている国に限って、とてもそのクォータをいつ充足できるかわからない。ボリビアのごときは、五年間に六千人というのが、これは延長しなければ実際充足できない。パラグァイのごときは三十年間に八万五千人、しかし、これはもう今までのところで五千九百四十四人、とてもこのペースじゃ、三十年が六十年かかったってできるかどうかわからない。しかも、今後どこが可能性があるだろうかということを、外務省が調べられてここに出ております。エクアドル、コロンビア、ドミニカ、カナダ、こう出ております。私は、これは少し乱暴な議論かもしれませんが、この中南米でも一番開発のおくれたようなところをねらうのでなくて、それは開発に協力してあげる意味で、相当レベルの高い技術的な農民なり企業移民はけっこうですけれども、日本と比べて、少なくともその上の階層の、レベルが相当高いようなところに、行ける余地を考えるのが、むしろほんとうじゃないだろうか。たとえばカナダというものが出ている。これはやはり一つの今後のポッシビリティー、可能性としては、しかも、向こうは人口が少ないのですから、そういう点で、大体むしろ明治以来のことを考えると、こっちよりむしろ高いところに送っていたのがほんとうは移民だったのであって、ハワイは別かもしれませんが、北米に行ったというふうなこと等の経緯等から見れば、どうも南米に行って——何回も言って恐縮ですけれども、ジャングルやかわききった土地でインディオと競争して、原始的な農業をやるような考え方は、全く僕はむだじゃないだろうか。重点というものを、相当レベルの高いところで、しかも開発の余地がある、日本の技術も受け入れられる、日本人にほんとうの新しい一つの生命線を与えられる、ヴィジョンが与えられる、こういうところを考えたらいいのじゃないか、こう思う。いかがですか。

発言情報

speech_id: 104313968X02919630626_011

発言者: 曾禰益

speaker_id: 12807

日付: 1963-06-26

院: 参議院

会議名: 外務委員会