生田宏一の発言 (内閣委員会)
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○政府委員(生田宏一君) 今次の雪害によります現地の状況なりその経過につきまして、概要を御報告いたします。
今度の雪害につきましては自衛隊の出動があったわけでございますが、それは一月二十一日には富山県知事から、同二十三日には石川県知事から、同二十四日には新潟県知事から、同二十五日には福井県知事から、それぞれ災害派遣の要請を受けました。直ちに防衛庁におきましては検討をいたしました結果、現地の雪害がきわめて重大な状態にあると認定をいたしましたので、直ちに自衛隊の災害派遣を決意いたしました。ただいまのところ、二月六日正午現在でございますが、陸上自衛隊の中部及び東部方面隊から、福井県に対しましては、人員で約三千百名、施設車両三十八両派遣をいたして作業に従事をさしております。また、石川県に対しましては、人員が約千七百五十人、施設車両三十二両を派遣いたしております。また、富山県に対しましては、人員が二千三百人、施設車両が三十四両でございます。新潟県に対しましては、人員が五千二百人、施設車両六十両をそれぞれ派遣をいたしておるのでございますが、また、福井、石川、富山県の三県に対しましては、雪上車が十両、ヘリコプターが八機、配置をいたしております。新潟県に対しましては、雪上車が十六両でヘリコプターが七機、配置をいたしておる次第でございます。
なお、その上に、海と空のほうにおきましては、海上自衛隊は舞鶴の護衛艦三隻と駆潜艇が二隻、掃海艇が一隻、また、八戸所在の航空機が十機、これを待機させて直ちに出動ができるようにいたしております。航空自衛隊につきましては、木更津及び美保基地にございます輸送機二十五機を待機させておりまして、そのうち十五機は即時発進が可能にいたしてございます。
部隊派遣の状況はそのとおりでございますが、現地におきまする除雪作業の状況を御報告いたしますと、まず第一に、国鉄幹線の除雪作業を主目的といたしまして、二月六日夕方現在におきまして、北陸本線のうち富山及び石川県内はおおむね所期の目標の九〇%以上を達成いたしました。列車の運行が可能になっております。福井県内は一番難作業でございまして、また積雪も多うございましたので、兵員の投入も多いのでございますけれども、いまだ所期の目標の六〇%を達成した程度でございます。しかしながら、列車の運行は可能になっております。上信越線のほう、これは新潟県のほうでございますが、このほうの列車の運行は所期の目標の九〇%を達成いたしておる次第でございます。大体この状態になりましたので、国鉄幹線の除雪と並行いたしまして、自衛隊の一部を道路のほう、特に幹線道路あるいはまた市街地等の除雪に充てるようにいたしております。国鉄幹線の除雪が終わりましたならば、その兵力を幹線道路でございますとか、市街地等のほか、必要に応じては国鉄の支線とか私鉄関係のほうへも振り向けたい、そういうように思っておるわけでございます。
なお、鉄道幹線の除雪は、スコップを使用します人力作業でございましたので、非常に作業がはかどりませんでした難作業でございましたが、道路の除雪にはブルドーザーとかダンプ・トラックとか、そういう車両の使用ができまするので、作業ははかどったと思っておるわけでございます。
次に、民間との関係でございますが、自衛隊はこの本来の目的で災害出動をいたしたわけでございますから、できるだけ現地の民間の皆さんには御迷惑をかけないことを本義といたしておりますので、宿舎などは学校とか公民館、また列車の中で寝起きをいたしましたり、なるべく一般民家はこれを利用しないというようにいたしておるわけでございます。作業でございますが、作業のほうも、自衛隊の作業能力と民間の方々の作業とでは、能力におきましても、また、その規律におきましても、いささか相違がございまするので、自衛隊は自衛隊として独自の指揮によります作業をいたしておりますので、特に民間の皆さんと同一場所で共同作業をするというようなことはいたさずにおるわけでございます。
概況でございますが、御報告いたします。