生田宏一の発言 (内閣委員会)

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○政府委員(生田宏一君) その点につきましては、すでにわれわれ防衛庁側といたしましては、現地の状況などを判断いたしまして、部隊引き揚げの適切なる時期、措置を誤らないようにいたしたいというので、深甚の注意を払っておる次第でございます。
 この際、現地のことで、私がまだ申し落としていたことを二、三申し上げますと、雪解けの時期が参りましたようでございますが、そうしますと、福井県などは全地域にわたって雪なだれの発生するおそれがあるようでございます。これはヘリコプターなり飛行機なりで偵察をいたしておりますが、福井県は全地域雪なだれのおそれがございます。それから、石川県は四十六カ所ほどそのおそれがあるようでございます。それから、富山県は山のすそ野付近にわたって全地域、やはり雪なだれのおそれがあるようでございます。それから、新潟県は二百七十七カ所という、そういう大きな数字が出ておるようでございまして、あるいは除雪作業が終わりましても、融雪期が参りますというと、どのような事態が次々と起こってくるかは予測しがたい状態でございますので、そういう状態も考えてみまして、自衛隊の引き揚げがいつになるか、いつごろにいたすべきか、あるいはどの程度の作業が終わったならば、そういう問題は民間あるいは府県等にまかして引き揚げてくるべきものであるか、それらの判断をあやまたないようにいたして参りたいと思っておるわけでございます。
 この際でございますが、防衛庁として非常に心配をいたしておりましたことは、現地における部隊の隊員の装備でございますが、これは北海道、東北などと違って、防寒の装備がいささか不十分でございまして、それで作業をやっておるのでございますから、凍傷あるいはかぜを引く、下痢を起すということが起きはしないかと心配をいたしております。表面に現われた数字はほんのわずかでございますけれども、しかし、実際は軽度の凍傷を起こしましたり、あるいはかぜを引いて微熱がありましても、それを隠して出動をして作業をするというような状態でございますので、実際に医者にかけて調べてみましたならば、相当の傷病者も出ておるのではないか、こう推定されておるわけでございますが、本人はそれを隠して作業に出ていきたいというような状態でございますから、あるいは雪解けがありまして伝染病が発生しましたり、そういう悪い状態が起き、かつまた作業が大体終わりますと、精神も弛緩をして参る、緊張が解けて参りますと、意外に患者が出るのじゃないかということを心配しておるわけでございまして、将来の北陸方面に対する自衛隊の寒さあるいは雪に対する災害出動を考慮に入れて、今後はいろいろの点で検討を加えて改善をしなければならぬ、こういうことがございます。それを一つ、これはわれわれの心配をしておるということで、この機会に御報告さしていただきます。

発言情報

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発言者: 生田宏一

speaker_id: 13404

日付: 1963-02-07

院: 参議院

会議名: 内閣委員会