池田勇人の発言 (本会議)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○国務大臣(池田勇人君) 日本海運に対する基本的考え方につきましての御質問でございますが、日本経済が日本の海運にたよっておることは、戦前戦後を問わず、同様でございます。ことに戦前におきましては、貿易収支の赤字をこの海運収入で補てんしておったことは、周知の事実でございます。しかるところ、戦後におきましては、逆に、貿易収支を助けるというのでなくて、もう海運収入が非常に減って赤字であることは、われわれも常に心配をしておるところであります。したがいまして、今回の措置によって海運企業を適正化する、こういうねらいで御審議を願っておるのであります。今後わが国の所得倍増計画によりまして、昭和四十五年におきましては、輸出入とも百億ドルをこえる計画であるのであります。したがいまして、一応千三百万トンという計画をしておるのでございますが、この千三百万トンは数字だけでございまして、船の質あるいは型等々、改善すべき点が多々あると思います。私は、こういう点に心を配りまして、りっぱな経営規模の、強化した海運業を打ち立てたい、こういう考えであるのであります。ことに、ただいまは造船業に対しての御質問がございましたが、お話しのとおり、造船業は今、量においても、また技術におきましても、世界第一でございます。私は、この造船業が、単に大企業というだけでなしに、中小企業にも非常につながりの多い産業でございますので、今後海運会社の増強と相待って、造船業にも非常にいい影響があると思うのであります。今まで、日本の造船業が造船輸出に非常に力を入れておりました。これはどちらかといえば、日本の海運業、海運会社が弱体であるために、造船が思うにまかせなかったのであります。私は、海運会社の増強によりまして、日本船舶の造船も非常にふえてくるよう努力いたしたいと考え、造船業と海運業を、昔の日本以上のものに返したいという基本方針で進んで参りたいと思います。(拍手)
〔国務大臣綾部健太郎君登壇、
拍手〕