櫻井志郎の発言 (本会議)
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○櫻井志郎君 ただいま議題となりました法律案について、委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。
この法律案は、既入植者の営農の振興に資するため提案され、政府の原案では、国からこれらの入植者に貸し付ける営農資金について、その利率を年五分に引き下げ、償還期間を据置期間六年以内を含めて二十一年以内に改めようとするものであります。
委員会におきましては、開拓政策の成果と開拓営農の現況、開拓営農振興審議会の答申と政府の方針、この法律案の意義と効果、農業構造改善事業と開拓事業との関連、開拓金融及びこれが金利等の条件、開拓者の旧債とその整理、不振開拓者の離農、開墾建設工事の状況等が問題になりました。
質疑を終わり、討論に入り、日本社会党を代表して渡辺委員は、一昨年十一月審議会の答申にもかかわらず政府の開拓政策は不備であると批判し、今回の措置も微温的であるとして、利率を年三分六厘三毛とする修正案を提出され、自由民主党を代表して仲原委員から、開拓営農の現況にかんがみ利率を年四分に引き下げる修正案を提出され、公明会の北條委員は、法案のすみやかなる成立のため、仲原委員提出の修正を加えることに賛成され、第二院クラブの森委員は、将来の改善を期待して仲原委員提出の修正案に賛成され、民主社会党の高山委員は、開拓政策の改善のため渡辺委員提出の修正案に賛成されました。
次いで、国会法第五十七条の三により、内閣の意見がただされ、大谷農林政務次官から、原案どおり成立を希望するが、利率を年四分に引き下げる修正案が成立した場合には、院議を尊重する所存である等の趣旨が述べられ、仲原委員提出の修正案及び内閣の意見をめぐって質疑応答が行なわれ、続いて順次採決の結果、渡辺委員提出の修正案は多数をもって否決され、仲原委員提出の修正案及び修正部分を除く原案は多数をもって可決されました。よって本案は、年利を四分とするよう修正議決すべきものと決定した次第であります。
次いで、仲原委員が代表し、自由民主党、公明会及び第二院クラブの共同をもって、開拓政策の刷新、特に、当面、旧債の整理、開拓金融の円滑と金利の引き下げ、開墾建設工事の促進、第三類農家の離農の円滑と生計の確保措置及び農林金融の制度と機構の整備について、政府の善処を求める趣旨の附帯決議案が提案され、全会一致をもって委員会の決議とすることに決定され、これに対し、政府側から、検討して努力したい旨の発言がありました。
右御報告申し上げます。(拍手)